【今週の振り返り】8月になると連続高値引け。336円上昇した週

2013年08月03日 20:13

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理由がよくわからないまま大引け直前、あれよあれよと下落した日も、あれよあれよと上昇した日もあり

 31日のNYダウは21ドル安と続落。4~6月期の実質GDPが1.7%で市場予想を上回り午前は上昇した株価も、大手百貨店J・C・ペニーの資金繰り懸念などもあり下落に転じた。FOMC声明では量的緩和縮小の具体的な条件も開始時期もロードマップも何も示されなかった。1日朝方の為替レートはドル円は97円台後半、ユーロ円は130円台前半で、量的緩和縮小開始の手がかりがなければドルは安いまま。

 取引時間前の外資系証券注文状況は売り越しだったが、8月初日の日経平均は6.18円高の13674.50円で始まった。マイナス圏との間で往復した後は13700円台前半の小幅高だったが、中国のPMIが物流購入連合会のほうは改善、HSBCのほうは確報値が速報値と同じで悪化しなかったために一段高になり13700円台後半に。午前11時に13800円台にタッチし前場は13827円で終える。後場はドル円が98円台に乗せる円安の追い風を受けて午後1時すぎ13900円にタッチ。2時台には13960円をつけ、大引け直前にも急伸して終値は337.45円高の14005.77円の高値引け。14000円台は4営業日ぶり。TOPIXも+31.69で1163.39の高値引け。売買高は26億株、売買代金は2兆2106億円。

 業種別騰落率は全業種がプラス。その上位は電気・ガス、銀行、石油・石炭、鉄鋼、その他製品、ゴムなどで、下位は倉庫、海運、非鉄金属、水産・農林、食料品、精密機器などだった。

 1日のNYダウは128ドルの大幅高で4日ぶりに反発し史上最高値を更新。中国の物流購入連合会のほうのPMIが50を割らず、逆に改善したことで「リスクオン」のスイッチが入り欧米の株式市場も上昇した。新規失業保険申請件数は改善し、ISM製造業景況指数も約2年ぶりの高水準。2日朝方の為替レートは、ドル円は99円台半ば、ユーロ円は131円台半ばでドル高・円安が進んでいた。

 日経平均は172.89円高の14178.66円で始まる。しばらくもたつくが、午前9時40分頃から先物に買いが入ってエネルギーを補給し14200円台にしっかり乗せるが、前場は若干円高方向に進んだ為替に頭を押さえられても後場にかけて14200円台を維持。午後2時前には14300円にタッチ。さらに2時40分すぎに14400円に乗せて、最後は460.39円高の14466.16円の高値引けで、3勝2敗で前週末と比べて336円上昇して今週の取引を終えた。TOPIXも+32.78の1196.17で高値引け。売買高は26億株、売買代金は2兆3170億円だった。

 石油・石炭が唯一マイナスのセクター。プラス上位は保険、倉庫、不動産、証券、輸送用機器、海運などで、下位は電気機器、医薬品、鉱業、精密機器、その他製品などだった。(編集担当:寺尾淳)