小野寺防衛大臣 15日はふるさとにいる

2013年08月08日 17:07

 小野寺五典防衛大臣は8日の記者会見で、8月15日はふるさとにいて、靖国神社への15日の参拝はないことを明らかにした。

 小野寺防衛大臣は記者団から「15日は終戦の日だが、大臣は靖国神社に参拝される考えはあるのか。その際の判断理由は」と聞かれ、「それぞれ個人的な考えで今まで『行う』、『行わない』ということがなされたと思いますが、私はいつも、8月15日は地元(宮城県)におり、今まで15日に参拝したという記憶はない。今回もそういうことだと思う」と話した。

 また、別の日に参拝するかどうかについても「今のところ、そのような予定はない」と語った。

 閣僚では稲田朋美規制改革担当大臣が自身も会長をつとめたことのある「伝統と創造の会」メンバーとして15日の靖国参拝を予定する姿勢をみせている。ただ、2日の記者会見では「自分の国のために命を捧げた人たちに対して感謝と敬意、追悼の意を表すること自体は主権国家としては許されるべきことであると思っている。靖国参拝に関してはそれぞれの国民一人ひとりの心の問題でもあると思っており、安倍内閣の一員として適切に判断をし、行動していきたい」と応えていた。

 尖閣や竹島問題からギクシャクする日中・日韓関係に、A級戦犯を合祀している靖国神社への閣僚参拝は少なくとも外交上、マイナス効果しか予測されず「安倍内閣の一員として適切に判断する」結果が15日の参拝になるのか、見送りになるのか、稲田大臣の判断が注視される。(編集担当:森高龍二)