国家安全保障戦略 年内策定へ 防衛大綱と並行

2013年09月11日 10:41

 安倍晋三総理は10日の閣僚懇談会で国家安全保障戦略を年内に策定するよう指示した。これについて、世耕弘成内閣官房副長官は10日夕の記者会見で「国家安全保障戦略の策定作業は菅内閣官房長官兼国家安全保障強化担当大臣が外務大臣、防衛大臣をはじめとする関係閣僚の協力を得て進めていく」と語った。また「別途進めている防衛大綱の見直しと並行して進めていくことになる」とした。

 また世耕副長官は作業にあたって安倍総理の下に有識者の意見・議論を得るための「安全保障と防衛力に関する懇談会」を立ち上げるとし、9月12日に初会合を開くと語った。「有識者は外交防衛政策に関する見識や豊富な行政経験等を有する観点から選考した」とも説明。

 世耕副長官は「国家安全保障戦略の策定について、我が国の国益を長期的視点から見定めた上で国家安全保障を確保していく必要がある。閣僚懇談会の場で安倍総理から指示が出た」と説明。「国家安全保障戦略は外交政策及び防衛政策を中心とした国家安全保障政策を一層、戦略的、体系的なものとするために日本として初めて策定することになる」と意義を語った。

 また「国家安全保障に関するビジョンは国民はもとより、近隣諸国を含む各国の理解をより深めていただくという意味でも有意義と考えている」とした。(編集担当:森高龍二)