秘密指定の妥当性監視に第3者機関検討 森大臣

2013年11月15日 09:55

 特定秘密保護法案担当大臣の森まさこ大臣は14日の衆議院国家安全特別委員会で「特定秘密」指定の妥当性を監視する第3者機関の設置について「行政機関内部の第3者機関を設けることを検討する」と改めて答弁した。民主党の長島昭久議員の質問に答えた。

 長島議員は同日午前の質疑の中で、岡田副大臣が第3者機関の設置について「第3者が判断するのは適当でない趣旨の答弁を行った。大臣と真っ向対立するかのようだが」と質した。

 岡田広副大臣は「議員から第3者機関の設置を検討して頂きたいとの発言を受け、これを謙虚に受け止めたい旨を申し上げたものと承知している。現在の法案においても、特定秘密の指定は外部の有識者の意見を反映させた基準に基づいて行うことになっていること、特定秘密の有効期間は30年が原則であるとの基本的考え方の下、30年を超える有効期間の延長には内閣の承認を要するなど、恣意的な秘密指定を防ぐための仕組みを設けており、実際に運営していく中で、どのような対応が可能か、さらに検討を進める必要があるとの認識を示したものであると考えている」などと苦しい答弁をした。

 長島議員は「大臣は検討させて頂きたいとおっしゃっている。岡田副大臣が言うように、謙虚に受け止めるだけではないんです。検討して頂かないとだめです。大臣の口から、はっきり言ってください」と確認の質問に対し、森大臣が答えた。(編集担当:森高龍二)