新興国通貨の落ち着き、NYの株価反発、好調な国内雇用、消費指標を受け日経平均は125.17円高の15132.23円で始まる。午前9時台はおおむね15100~15150円の範囲で動いたが、10時台になるとドル円が徐々に円高方向に振れ日経平均は値を切り下げる。旧正月の元日なので上海、香港をはじめアジアの大部分の株式市場は休場。15000円を一時割り込んで11時ジャストに14998円の安値をつけるが、TOPIXは終始プラスを維持して堅調で、前引は15029円だった。
しかし後場は再開後すぐに15000円を割り込んでマイナスになり、午後0時45分には14900円を割り込み3ケタ安。TOPIXも前日終値を割り込んだ。その後は安値を何度も塗り替え、1時30分には14800円も割り込んで14794円まで下げる。円高が急激に進んだわけではないが新興国経済への不安は完全に消えておらず、大口投資家がポジション整理に走ったためか、まとまった先物売りが出た。2時台に入っても下げ圧力は止まらず2時5分に1月最安値の14764円をつける。それでも2時30分頃から月末の「ドレッシング買い」がようやく出動なのか下げ幅を急速に圧縮し、14900円台に乗せ92.53円安の14914.53円で今週の取引を終えた。3ケタ高から3ケタ安まで振れたので日中値幅は379円。週の星取は1勝4敗で、前週末比は477円安で4週連続の下落。大納会の終値と比べた月間トータルの騰落は1376円安で1月は不調だった。TOPIXは-3.45の1220.64。売買高は30億株、売買代金は2兆8427億円だった。
上昇したのは空運、食料品、電気・ガス、医薬品、サービス、金属製品で、下落業種の下位は海運、その他金融、証券、倉庫、非鉄金属、不動産などだった。(編集担当:寺尾淳)