【日経平均】権利付き最終日は9時台だけ高くて53円高

2014年03月26日 20:28

 値上がり率ランキングは6位に48円高のSUMCO<3436>、10位に44円高のルネサスエレクトロニクス<6723>と半導体関連が上位にランクイン。同1位のマーベラスAQL<7844>はスマホゲーム「剣と魔法のログレス・いにしえの女神」が3月21日に100万ダウンロードを達成したと発表して115円高。同2位のサンケン電気<6707>は赤字のCCFL(冷陰極管)事業からの撤退、事業整理損失20億円計上を発表。半導体への経営資源の集中を好感され58円高。同3位のアークランドサカモト<9842>は前日に2月期決算を発表し、売上高は2.2%増、営業利益は6.5%増、純利益は15.9%の2ケタ増で連続最高益。今期も増収増益、最高益更新を見込み140円高。新潟県三条市が本拠のホームセンターで、政府が新潟市と兵庫県養父市に農業特区を設けると日経新聞が報じ、新潟市が本社で農業資材に強いホームセンターのコメリ<8218>とともに買われた。しかし好決算は、とんかつ店チェーン「かつや」など外食事業が好調だったおかげ。

 その外食の吉野家HD<9861>は前日、4月からの並300円の「新牛丼」をお披露目し9円高。ゼンショーHD<7550>の「すき家」が270円、松屋フーズ<9887>が290円と3社で価格がバラバラになるが、業績好調な吉野家HDは品質と味で勝負するという。ライバル2銘柄の株価はマイナスだった。3月と9月の権利付き最終日に買われるのがオリエンタルランド<4661>。株主優待取り人気は不動で売買代金134億円で28位に入り90円高。100株保有で半期ごとに1年有効の「ワンデーパスポート」が1枚もらえるが、154万4500円が必要になる。

 19日に上場したジャパンディスプレイ<6740>は初値が公開価格を下回り、その後も低迷して一度も公開価格を上回れなかったためオーバーアロットメントによる売出しに伴う1800万株の第三者割当増資が全て失権して160億円の追加調達に失敗した。株価は値動きなし。昨年55連勝した新規IPOも曲がり角にきたかと思わせる出来事だった。

 この日の主役は東証マザーズで2件あったその新規IPOで、ロボットとアニメとテーマ性は十分。前評判が高かった介護用ロボット開発のCYBERDYNE(サイバーダイン)は、公開価格3700円に対し2時13分に8510円の初値がついた。一時10000円台にタッチし終値は9600円と順調。売買代金は446億円で東証マザーズでトップになりトヨタよりも多かった。しかし、前景気をあおっていた介護ロボット関連の菊池製作所<3444>はストップ安の1000円安、セック<3741>は345円安、ハーモニックドライブ<6324>は435円安、ヒーハイスト精工<6433>は41円安と全くふるわず、投資家は新規IPOのほうに目移りしていた。

 「秘密結社・鷹の爪」などのアニメキャラクターの新規開発・マーケティングを行うディー・エル・イー(DLE)<3686>は、公開価格1200円に対し1時16分に2412円の初値がついた。ところがその後は急落。いきなりカラ売り規制発動の洗礼を受け終値は1912円。売買代金は93億円だった。アニメキャラクター関連の株価は、旭通信社時代から「ドラえもん」などに熱心に取り組んだアサツーDK<9747>が17円高、「ハローキティ」のサンリオ<8136>が120円高、KADOWKAWA<9477>が65円安、タカラトミー<7867>が3円安、「ウルトラマン」の円谷プロを買収したフィールズ<2767>が35円高で、アニメのほうは関連銘柄にも物色の手が伸びていた。(編集担当:寺尾淳)