【日経平均】95円安で大台割れし一時14900円も下回る

2014年06月12日 20:12

 主力銘柄でこの日、堅調だったのが内需・ディフェンシブ系銘柄。通信セクターのNTT<9432>は83円高で年初来高値を更新し、KDDIは60円高、ソフトバンクは後場はプラスになり28円高。しかしNTTドコモ<9437>は、今期末に5600億円分の自社株を消却すると発表しても12円安だった。卸電力のJパワー<9513>は前日の改正電気事業法の可決・成立を受け95円高。10電力の地域独占が崩れると卸電力、新電力の存在感が増す。JT<2914>は英国の電子たばこ会社買収を好感され売買代金8位に入り78円高で年初来高値更新。高級ビールが売上好調のアサヒGHD<2502>は4円高。明治HD<2269>は子会社がインドの後発薬メーカーを買収と発表したが、第一三共<4568>のインド撤退の記憶がまだ生々しいのか60円安だった。帝人<3401>はキョーリン製薬HD<4569>株を取得し保有比率19.1%と発表し2円高。キョーリン製薬HDは8円安。資生堂<4911>は39円高と好調だった。

 海運セクターはバルチック海運指数が反落しても日本郵船<9101>、配当性向を20%に引き上げる商船三井<9104>、川崎汽船<9107>とも1円高。NSユナイテッド海運<9110>は15円高で値上がり率11位。不動産は業種別最下位で、三井不動産<8801>は68円安、三菱地所<8802>は20円安、住友不動産<8830>は27円安だった。

 しまむら<8227>は消費増税後の4、5月分に続き6月分の既存店売上高に期待が集まり400円高で年初来高値更新。良品計画<7453>は150円高と買い直された。フルキャストHD<4848>は売買高9位と買われ34円高で年初来高値を更新し値上がり率6位。ヤマトHD<9064>はドライバー不足に対処するため運輸8社の共同輸送を行うと報じられ2円安。東京ドーム<9681>は2~4月期の営業利益29.9%減と発表し16円安で値下がり率15位。人工芝の張り替えでコンサートなどのイベントが減ったためで、通期の営業利益見通しは据え置いた。

 東証1部のゲーム関連は後場異変。Klab<3656>は2時台に急騰しストップ高の150円高で年初来高値を更新し値上がり率2位。主力ゲーム「ラブライブ!」の中国語簡体字版配信開始と発表し火がついた。コロプラ<3668>は126円高で値上がり率17位。しかしエイチーム<3662>は470円安で値下がり率3位。LINE関連のエムアップ<3661>も50円安で同6位に甘んじた。

 この日の主役は新興市場。日経ジャスダック平均は0.30%、東証マザーズ指数は1.13%上昇したが全面高ではなく、省エネ関連、ロボット関連や通信関連の一部は大きく上昇したが、LINE関連、ゲーム・コンテンツ関連、バイオ関連には下落銘柄も目立った。最も華々しかったのが改正電気事業法成立で追い風が吹いた省エネ関連で、エナリス<6079>は前場大幅高にのぼりつめ後場マイナスに沈むローラーコースターのような波乱の値動きで終値59円安。ファーストエスコ<9514>も前場に年初来高値を更新したが後場マイナスで77円安。省電舎<1711>は204円高、グリムス<3150>は94円高だった。

 指紋認証ソフトのDDS<3782>は182円高で年初来高値を更新。ロボット関連の菊池製作所<3444>は前場に年初来高値をつけたが終盤マイナスに落ち450円安。サイバーダイン<7779>は50円安。通信関連ではMVNOのフリービット<3843>が190円高で年初来高値を更新し、携帯電話販売の日本テレホン<9425>が前日に続いて買われ239円高で年初来高値を更新した。ガンホー<3765>は9円安、ミクシィ<2121>は130円安。ドイツ銀行に対し4回に分けて第三者割当増資を行い25億円を調達するバイオ関連のリプロセル<4978>は、増資による希薄化懸念があっても7円高で終えた。(編集担当:寺尾淳)