シャープ、人工知能を搭載したスマホを発表

2014年10月04日 18:10

 スマートフォン(多機能携帯電話)の機能拡充は著しく、もはやそれが「携帯電話」であることを忘れてしまうほどだ。高画素数のカメラによりきれいな写真が撮影できたり、またゲームを楽しむことができたりなど機能だけでなく、私たちの生活を豊かに、そして楽しいものにしてくれる機能が続々と搭載され続けており、この傾向は今後も止まることなく続くだろう。

 そして今度は、シャープ<6753>が人工機能が搭載されたスマートフォンを今年の冬以降に発売するとの発表を行った。この人工機能はシャープがすでに家電に搭載させている技術「ココロエンジン」をベースとしたもので、スマートフォン向けに新たに開発された。

 シャープが新たに開発したスマートフォン向けの人工知能は「emopa(エモパー)」と呼ばれ、ユーザーの行動パターンや位置情報を推定することのできるセンサーが搭載されていて、これによりスマートフォンがユーザーに対して話しかけてくるという。たとえばユーザーが外に出かける時には天気予報に基づき「傘を忘れないでくださいね」と話しかけてきたり、バッテリーが少なくなると「おなかがすきました」などと話しかけてくるという。また屋外では周辺に配慮して画面上にメッセージを表示。話しかけてくるキャラクターは3パターンンあり、ユーザーはそれらのうちから好きなキャラクターを選択することができる。

 この人工知能「emopa」は2014年冬モデル以降の主力スマートフォンに搭載される予定で、今のところソフトバンク<9984>の「AQUOS CRYSTAL X」と、NTTドコモ<9437>の「AQUOS ZETA SH-01G」と「Disney Mobile on docomo SH-02G」に搭載されることが決定している。

 個人的な意見を言わせて頂くと、こうした機能がどこまで生活に必要なのかはやや疑問ではあるが、しかし遊び心溢れる取り組みであることは確かだ。また、スマートフォンに対してユーザーが愛着を持つきっかけにもなることだろう。そしてシャープとしては今後、様々なサービス提供事業者と連携しつつ、この「emopa」の機能を拡大していきたいとしている。(編集担当:滝川幸平)