プラスのセクターは空運、小売、鉱業。マイナスセクターで下落幅が小さいのは水産・農林、食料品、精密機器など。下落幅が大きいのは卸売、証券、鉄鋼、石油・石炭、パルプ・紙、その他金融などだった。
9月30日のNYダウは28ドル安と続落し、NASDAQも12ポイント下落した。ユーロ圏の9月の消費者物価指数(HICP)速報値が0.3%上昇で2009年以来の低い伸び。これで2日のECB理事会での追加緩和期待が高まりヨーロッパ株は上昇したが、アメリカではS&P/ケース・シラー住宅価格指数が市場予測を下回り、シカゴ購買部協会景気指数もCB消費者信頼感指数もマイナスで景気先行き不透明感でNYダウは下落した。10月1日朝方の為替レートはドル円が109円台後半、ユーロ円が138円台前半で、対ドルは円安、対ユーロは円高が進行していた。
9月調査の日銀短観の大企業製造業の業況判断指数(DI)は6月調査の+12を上回る+13で市場予測の+10を上回った。12月調査の先行き予想は+13で横ばい。大企業非製造業のDIは6月調査の+19を6ポイント下回る+13で市場予測の+17を下回った。先行き予想は+14。「製造業はポジティブ、非製造業はネガティブ」という結果が出た。
10月1日の日経平均は0.13円安の16173.39円とほぼ横ばいでスタート。TOPIXもわずかなマイナスで始まった。しかし、日経平均は直後わずか3銭高のプラスにタッチした後はズルズル下落し午前9時34分に16096円まで下げ16100円割れ。TOPIXも同時に1320割れ。それでもV字回復し9時台のうちに日経平均は前日終値16173円寸前まで、TOPIXは1324台まで戻し底堅い。その後は30円安前後の16140円台で落ち着く。10時に中国国家統計局の製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表されて51.1で前月比で横ばい。市場予測とも一致した。10時20分頃から日経平均もTOPIXも急上昇してプラスに浮上する。上海、香港市場は「国慶節(建国記念日)」の祝日で休場で、買い材料は為替のドル円が円安方向に大きく振れ110円の大台にあと6銭まで接近したこと。先物主導で日経平均寄与度が大きい銘柄を中心に上昇が続き16200円もあっさり突破して10時35分に16213円まで上昇するが、そこで為替とともに株価も一服。11時台になるとドル円は6年1ヵ月ぶりに110円にタッチし、日経平均も11時16分に16225円の高値をつける。前引けは16214円だった。
後場はほぼ前引け水準の16210円で再開。午後0時台はまだプラスだったが、1時を回るとマイナスに落ちる。1時台は16140~16170円のレンジで推移するが、2時台前半には16100円近辺まで下落していく。為替のドル円は109円90銭台を保っていたが、東証1部は値下がり銘柄のほうが数で優勢になった。終盤は16120~16140円のレンジを大引けまで引っ張ることができず、16100円を割り込んで安値更新が続き、安値引けではなかったが終値は91.27円安の16082.25円で続落。日中値幅は144円。TOPIXは-8.08の1318.21。売買高は22億株、売買代金は2兆1418億円で、2日連続で大台に乗せた。
プラスのセクターは水産・農林、倉庫、陸運、小売、繊維、銀行。マイナスのセクターはその他金融、証券、機械、金属製品、鉱業、電気機器などだった。
1日のNYダウは238ドルの大幅安3日続落であっけなく終値17000ドルを割り約1ヵ月半前の水準に逆戻り。NASDAQは71ポイント下落した。ドイツなどヨーロッパでもアメリカでも経済指標悪化のオンパレードで、特にISM製造業景況指数は56.5に低下して8月の59.0も市場予測の58.5も大きく下回り、景気先行き不透明感はより濃厚に。NYダウは29種が下落した。2日朝方の為替レートはドル円が109円近辺、ユーロ円が137円台後半で、円高が進行していた。
日経平均は187.05円安の15895.20円と、16000円から約100円押し込まれて始まる。TOPIXも1300の防衛線を数分で崩される。前場の日経平均は下落を15800円近辺で食い止めるが、上は15900円にタッチするのが精いっぱい。TOPIXも1300にタッチするのが精いっぱい。上海、香港市場はこの日も国慶節休暇で休場。11時20分に15789円の安値をつけ、前引けは15815円だった。
昼休みに為替のドル円は108円台半ばまで円高が進行するものの、後場は15792円で再開し午後1時台に一時15800円台にタッチしてこのまま底堅く推移するかと思いきや、2時台に入ると15700円も割り込み2時32分には15646円まで下落。下落幅が400円を超える。15700円台を回復することなく終値は420.26円安の15661.99円と大幅3日続落。9月17日以来の15000円台で約1ヵ月ぶりの安値水準に沈んだ。日中値幅は276円。TOPIXは-38.06の1280.15まで下落。売買高は26万株、売買代金は2兆5939億円とふくらむ。
全セクターがマイナスで、下落幅が小さいのは鉱業、石油・石炭、小売、パルプ・紙、食料品、水産・農林など。大きいのは空運、不動産、ガラス・土石、輸送用機器、機械、保険などだった。