ヨルダン政府に協力を引き続き要請中 総理

2015年01月29日 08:17

 安倍晋三総理は擬似国家「イスラム国」に拘束されている後藤健二さんの事案について、28日、「昨夜、ツイッターで後藤健二氏によるものとみられる音声メッセージとヨルダン人パイロットの写真を持った後藤氏の画像が公開された。このような極めて卑劣な行為に強い憤りを覚える。断固非難する」と関係閣僚会議で強く非難した。

 また、政府として「極めて厳しい状況の中で、後藤さんの早期解放に向けて、ヨルダン政府に協力要請を行っており、今後とも、その方針に変わりない」と述べた。

 そのうえで、安倍総理は「関係閣僚は、引き続き、緊張感を持って連携し、後藤さんの解放に向けて全力で取り組んでほしい」と指示した。あわせて「関係各国との連携を強化し、国内外の日本人の安全に万全を期すようお願いしたい」とも述べた。

 この日、後藤さんの母親は安倍総理と菅義偉官房長官に面会の申し入れをしたが、これには応じなかった。一方で、民放はイスラエルの通信社がリシャウイ死刑囚と後藤さんの解放について合意したと報じていると報じた。ただ、ヨルダン政府や大手メディアからこれに関した情報は出ていないとしている。(編集担当:森高龍二)