レギュラーガソリンの全国平均の小売価格が、約4年ぶりとなる低水準となったことがわかった。28日、資源エネルギー庁が発表した「石油製品価格調査」によれば、26日時点でのレギュラーガソリンの全国平均の小売価格は前週比3.4円安の1リットル136.2円であったことがわかった。こうしてレギュラーガソリン価格が値下がりするのは27週連続であり、過去最長を更新した。
こうして2014年7月中旬ごろより27週連続で値下がりしたレギュラーガソリン価格だが、小売価格が137円を下回るのは11年1月11日以来、約4年ぶりのこととなる。また2ヶ月前の小売価格と比較すると22.1円安であり、価格が急速に下がっていることがうかがえる。
そして地域別に見てみると、北海道で4.0円、近畿、九州・沖縄で3.8円、東北で3.5円、中部で3.4円、中国で3.3円、関東と四国で3.0円とそれぞれ値下がりしており、すべての地域で3円以上値下がりしている。
こうして急激にレギュラーガソリンが値下がりした背景には、原油価格の下落を受けて石油元売りが卸値を引き下げたことなどが要因としてある。しかし来週以降の見通しについては、資源エネルギー庁から調査を委託されている石油情報センターは値下がりに底打ち感がみられるとしており、今後はレギュラーガソリンの値下がりも小幅になるのではないかとの見解を示している。
そしてハイオクガソリンについても前週比3.4円安の1リットル147.1円と値下がり、また経由についても前週比3.2円安の1リットル117.1円と値下がりした。さらに灯油も前週比3.0円安の1リットル83.7円という結果であった。灯油はこれで22週連続での値下がりとなる。
こうしてレギュラーガソリンが値下がりし続けることは、消費者にとっては歓迎すべきことなのかもしれないが、しかしこうした状況がいつまでも続くはずもなく、おそらくは近いうちに値下げは止まるであろうというのが大方の見方である。しかしそれがいつになるのかは、まだはっきりと見通しは立っていない。もうしばらくは、この「ガソリン価格の下落」は続きそうだ。(編集担当:滝川幸平)