円安の影響は食品の値上げなど、私たちの生活の様々なレベルに及んでいるが、3日には、米アップルがアプリ配信サイト「アップストア」における日本での課金価格を値上げ。それによりこれまで最低価格100円だったものが120円となった
円安の影響は食品の値上げなど、私たちの生活の様々なレベルに及んでいるが、3日には、米アップルがアプリ配信サイト「アップストア」における日本での課金価格を値上げ。それによりこれまで最低価格100円だったものが120円となった。また「パズル&ドラゴン(パズドラ)」などを運営するガンホー<3765>は、その「アップストア」の値上げを受けて、「パズル&ドラゴン」での課金アイテムなどを改定。このようにスマートフォン(多機能携帯電話)向けアプリの世界にも、円安の影響が及ぶこととなった。
米アップルは為替レートの変動を反映させて、それぞれの国でのアプリの価格を変更しており、今回円安に合わせて日本での課金価格が値上げされることとなった。スマートフォンやタブレットなどのアプリは、まず米アップルが基準となる複数の価格水準を設定し、開発者はその中から選択し価格を設定することとなる。
米アップルは今回の値上げ理由として為替の変動を挙げており、4月3日時点の為替レートは1ドル=119円であり、0.99ドル=120円という最低価格については為替を適切に反映したものだとしている。ちなみに、円高であった11年の時点でのアプリの最低価格は、0.99ドル=85円という価格であった。
4月2日まで最低価格は100円で、その次は200円、300円というように価格体系が設定されていたが、3日の値上げにより100円が120円に、そして200円は240円となった。開発者が自ら価格設定を変更しない限り、課金価格は約2割ずつ高くなる。
そして「パズル&ドラゴン」を運営するガンホーも、この値上げを受けてゲーム内での課金アイテムの価格を値上げさせ、例えば「魔宝石」というアイテムについては100円から120円に値上げされた。また無料通話・メールアプリの「LINE(ライン)」で使用されるスタンプについても、3日より値上げされた。なお、月額制の有料アプリに関しては、次回の課金時より値上げが行われる。そして今回の値上げは、米アップルの音楽配信や電子書籍については対象外となっている。(編集担当:滝川幸平)