ルノーキャプチャー・カンヌと日産ジュークは競合となりえるか?

2015年06月30日 07:40

画・ルノーキャプチャー・カンヌは日産ジュークより買いか

ルノーが32年間にわたってオフィシャルカーを提供している世界3大映画祭のひとつであるカンヌ国際映画祭のオフィシャルカーをイメージした限定車(40台)「ルノーキャプチャー・カンヌ」の販売を開始した。

 ルノー・ジャポンは、コンパクトクロスオーバー車・ルノー キャプチャーに、ルノーが32年間にわたってオフィシャルカーを提供している世界3大映画祭のひとつであるカンヌ国際映画祭のオフィシャルカーをイメージした限定車(40台)「ルノーキャプチャー・カンヌ」の販売を開始した。

 このキャプチャーのベースは、ルノー日産アライアンスのBプラットフォームと呼ばれるもので日産<7201>のジュークと共通である。つまり極端にいえば同じ敷地に建ち並ぶ一戸建てのAタイプ、Bタイプであり、土台は同じなのである。

 もちろんサスペンションやミッションの味付けなどは違うのだが、今回はそれらは無視してサイズやデザイン、価格とエンジンパワーなどでどちらがお得かを考えてみる。まずはサイズだ。キャプチャーの方が、長さで1センチ短く、1.5センチ幅広く、2センチ高い。ほとんど同じだ。土台が同じだから当然と言えば当然なのだが。

 デザインはジュークの方が近未来的でアヴァンギャルド、キャプチャーはそれに比べるとやや凡庸である。フランス車の方がイメージ的には、アヴァンギャルドだったりするのだが、実は反対ということころが面白い。

価格は、最上級モデルがキャプチャーは267万2千円、ジューク(2WD)は240万8千400円となっている。エンジンパワーは、キャプチャーは、1.2L、120馬力、トルクは19.4kgm。ジュークは1.6L、190馬力、24.5kgm。

 これらのスペックを冷静に見る限り、よほどのフランスびいきでない限りキャプチャーを購入する理由を見つけることは難しいだろう。

 そんな筆者のような声を知ってか知らずか、カンヌ国際映画祭をコンセプトにした限定車の登場だ。
 

 この「カンヌ」は、最上級グレードのインテンスをベースに、8インチ・ディスプレイSDナビゲーションシステム、サウンドシステムはフランスで生まれたFOCAL(フォーカル)製Music Liveスピーカー、アイボリー/ブラックのレザー&レザー調ジップシート表皮、そしてカンヌ映画祭公式エンブレムが特別装備されている。

 どうだろうか。こういった装備を満載してプライスは289万円である。この装備、この価格、そして「フランス車」に価値を見出すのはあなた次第である。(編集担当:久保田雄城)