お肌の曲がり角は35歳? 製薬会社が明らかにした恐ろしい「シミ」のヒミツ

2015年07月04日 16:54

 多くの女性たちが忌み嫌う「肌のシミ」。老化現象の中でもとくに厄介なこのシミについて、ロート製薬株式会社<4527>が昨年末、大変興味深い研究結果を発表している。

 同社では、「再生美容」や「機能性素材の探索」を研究テーマに掲げ、ヘルスケア分野の基盤技術強化やアンチエイジングや予防領域への取り組み、ベンチャー企業とのコラボレーション、国内外研究者との共同研究の推進などを目的とした研究拠点「ロートリサーチビレッジ京都」を京都府木津川市にて展開しているが、今回、医療法人財団青輝会 アオハルクリニック(東京都港区六本木、院長:小栁衣吏子)と「シミ」に関する共同研究を行った。同研究では、2053人の女性の肌データ解析を行い、その結果、目に見えるシミ「顕在シミ」の増加スピードは、35歳以降で2.3倍に増加することが確認された。つまり、俗にいう「お肌の曲がり角」の目安は35歳くらいであると考えられる。

 しかも、この研究で注目すべきは「目に見えるシミ」だけではない。怖いのは「まだ目に見えないシミ」だ。今回、肌画像診断機器VISIA Evolution(インテグラル)を用いて、被験者の初診、メイク落とし・洗顔後の肌(基礎化粧品使用無し)をそれぞれ解析したところ、未来のシミ、表皮に存在する「シミ予備群」は35歳までに急増することが分かり、さらにその増加スピードは、なんと顕在シミの6.2倍にもなることが判明した。35歳以降にシミが増えるのではなく、すでにそれまでに増えているということだ。それまで見えなかったシミが、視覚的に見えるようになったに過ぎない。

 シミを防ぎたいのであれば、目に見えるシミの増加を感じる前、つまり35歳以前から肌の内側で変化が起こっていることを自覚し、シミに対するケアを積極的に行っていくことが重要だ。最近は美白ブームも相まって、UV化粧品が順調に売上を伸ばしているが、紫外線の強まるこれからの季節はとくに、女性だけでなく男性や子どもたちも、紫外線の予防をしっかりと心がけたいものだ。(編集担当:藤原伊織)