ホンダ新型「シビック・ハッチバック」のプロトタイプモデルを世界初公開、ジュネーブで

2016年03月02日 20:38

Civic Hatchback Prototype at Geneva Motor Show 2016

世界初公開となった新型シビックHB。大型エアインテークに加え、ヘッドライトやデイライトにLEDを採用するなど、シャープでアグレッシブなスタイリングとなった

 ホンダが、3月1日(一般公開は3月3日から)から開催されているジュネーブモーターショー2016において、新型「シビック・ハッチバック」のプロトタイプモデルを世界初公開した。2017年初頭に欧州市場において発売する予定のモデルだ。

 シビックはホンダを世界の四輪メーカーに引き上げた代表的なモデルで、現在グローバルモデルとして世界で幅広く支持されている。今回展示されたシビックは、シリーズ10代目となるモデルだ。今回初公開した新型シビック・ハッチバックは、コンパクトクラスの新基準ともいえるシビックシリーズの5ドアモデル。

 現行モデルが欧州地域専用のプラットフォームだったが、新型はセダンとクーペを含めてグローバルモデル共通のプラットフォームを使用して開発した。欧州向けには、新開発の1リッター直噴VTECターボエンジン、1.5リッター直噴VTECターボエンジン、さらに1.6リッター i-DTECディーゼルエンジン搭載モデルをラインアップする。

 シビックシリーズのコンセプトはそのままに、ダイナミックでスポーティなデザインを際立たせた。優れた燃費性能や運動性能を両立し、使い勝手も向上させるなど、商品の魅力を大幅に高めているという。

 欧州向けシビック・ハッチバックはホンダオブザユー・ケー・マニュファクチュアリング・リミテッド(Honda of the UK Manufacturing. Ltd.(HUM))で生産し、欧州だけでなく北米などでも販売する。

 スポーティでダイナミックなエクステリアデザインは、現行モデルに対して、全長130mm、全幅30mm拡大し、全高を20mm下げるとともに、ロングホイールベース化することにより、ロー&ワイドなスタンスを実現した。さらに、フロントのオーバーハングを切り詰めることでスポーティな印象の仕上がりとなった。加えて走行性能の向上と室内空間の最大化を実現した。

 フロントデザインは、大型エアインテークに加え、ヘッドライトやデイライトにLEDを採用するなど、シャープでアグレッシブなスタイリングとしている。流れるようなルーフラインと、ボディ側面の2本のキャラクターラインにより、ダイナミックなデザインを打ち出している。

 クラストップレベルの燃費性能と高い運動性能を誇るエンジン。「環境性能」と「運転する楽しさ」を高次元で両立した新世代パワートレイン技術「EARTH DREAMS TECHNOLOGY」3つのエンジンラインアップを採用。クラストップレベルの出力性能と燃費性能を獲得し、力強い走りを実現した。2つのガソリンエンジンは、低フリクション化を図った新骨格をベースに、新開発のターボシステムと直噴技術を搭載。これにより、従来の自然吸気エンジンを上回る高出力&高トルクを最適なバランスで両立した。

 これまで、シビックは日本市場では販売が中止されたままだが、2月24日の八郷隆弘社長の会見において、「新型シビックは、新型プラットフォームとダウンサイジングターボエンジンを採用しました。欧州、北米だけでなく、今後はアジアや中国など各地域で発売を控えており、日本でも販売を検討していきます」との発言もあり、日本市場投入への期待が高まっている。(編集担当:吉田恒)