加藤電機が、iPhoneからワンタッチで車両の居場所検索や遠隔操作できる「iVIPER(iPhone専用通信サービス)」を開始すると発表。月額基本料は1029円からで、2012年5月28日よりサービスを開始する。
車両に自動車盗難防止装置を取り付け、iPhoneから専用サイトにログインすることで、iPhoneをリモコンにみたて、ワンタッチで車両のロックやアンロック、居場所を地図で確認できるという新サービス。別途オプションで、車両に取り付けられたセンサーのON/OFFやエンジン始動、車両の状況確認(車両がロックされているかどうか)なども可能で、車両に異常が発生した場合は、車両の位置情報をメールで知らせ、車両の盗難軌跡も確認できる。
自動車メーカーから発表された4月の国内生産・販売・輸出実績によると、エコカー補助金対象車の販売台数が伸長したことにより、各社が前年比増を記録。中でもトヨタのプリウスは、今年に入ってから毎月日本自動車販売協会連合会の新車乗用車販売台数ランキングで1位となっており、4月の販売台数も21906台と前年比449.3%を記録している。一方で、官民合同プロジェクトの「STOP THE 自動車盗難」によると、2010年まで低下を続けた自動車盗難認知台数が2011年になって前年比4.8%の増加に転向。2012年も1月から4月までで7139台もの盗難が認知されている。盗難台数の多い車種はトヨタのハイエースが例年1位であるが、その普及と合わせてプリウスの盗難台数も増加。平成21年には27台のみの盗難認知台数だったのが、平成23年には514台もの数が認知されている。これは、イモビライザ―機能を無効化する器具による盗難が増加していることも示しており、車のオーナー自らが更なる対策を取る必要があると言えるであろう。こうしたニーズを捉えた今回の新サービスはどこまで普及するであろうか。今後の動向に注目したい