川崎重工が、国際石油開発帝石の関係会社であるイクシスLNG社がオーストラリア北部準州ダーウィン市郊外で建設する陸上液化天然ガス(LNG)プラント向けに、低温タンク4基(LNGタンク2基、LPGタンク2基)を、日揮、米国KBR社、千代田化工建設より構成されるジョイントベンチャーから受注したと発表。設備の完成は2016年6月の予定だという。
今回受注した設備は、-168℃のLNGを保つため、極低温用材を用いた内槽タンクとプレストレストコンクリートを用いた外槽タンクの間に断熱材を用いたタンク容量165000m3のPC地上式LNGタンク2基のほか、85000m3プロパンタンク1基、60000m3ブタンタンク1基となっている。
イクシスLNGプロジェクトは、国際石油開発帝石が中心となって推進するプロジェクト。イクシスガス・コンデンセート田から生産される天然ガスをLNG、LPG他にして出荷するもので、2016年末の生産開始が予定されており、生産されたLNGの7割相当が日本に出荷されることが確定している。
原子力発電所が停止したことで需要が増している液化天然ガスを含む化石燃料。再生可能エネルギーにスポットが当たったのもつかの間、資源の争奪戦に歯止めをかけることは出来ていない。本当に再生可能エネルギーで全電力を賄える時は来るのであろうか。