国税庁から1月1日時点の路線価が発表され、標準宅地の評価額全国平均は前年比+0.2%で2008年以来8年ぶりに上昇。東京、愛知、大阪など14都道府県で上昇した。上海市場は小幅プラスのまま午前の取引を終える。後場の日経平均は15700円にタッチして始まるが、その後は前場と同じく15600円台後半で小動き。時々15700円にタッチするだけ。債券市場では長期金利が-0.250%で過去最低を更新した。2時に6月の新車販売台数、軽自動車販売台数が発表された。登録車の新車販売台数は+3.0%で3ヵ月連続増加。軽自動車販売台数は-18.4%で18ヵ月連続の減少。軽自動車は長いトンネルに入ったまま。6月の消費動向調査の一般世帯の消費者態度指数は前月比+0.9ポイントの41.8。消費者心理の基調判断は「足踏みがみられる」で据え置き。後場は為替のドル円が少しずつ円高方向に振れ、日経平均は1時台後半から水準を徐々に下げていき、2時台になると15650円付近でのもみあいになる。再開した上海市場はマイナスになるが一時的ですぐに反発。利益確定売りの金曜日だが終盤は逆に上昇し、終値は106円高の15682円で3ケタ高。今週は13円高や9円高の日もあったがこれで5日続伸。昨年5~6月の破竹の12連勝の時もそうだった。TOPIXは反発した。
新規IPOが1件。セラク<6199>が東証マザーズに新規上場。ソリューションサービス、農業IoTソリューションサービスや、ITインフラ事業、スマートソリューション事業、WEBマーケティングコミュニケーション事業などのオンサイトサービスを行う。大引けまでに初値がつかず、公開価格1500円の2.3倍の3450円の買い気配で終了し、来週に持ち越し。LINE<3938>も上場する7月の新規IPOは上々の滑り出しだった。
日経平均終値は106.56円高の15682.48円、TOPIX終値は+8.62の1254.44。売買高は17億株、売買代金は1兆7958億円で大台割れの薄商い。値上がり銘柄数は1388、値下がり銘柄数は454。プラスは26業種で、その上位は水産・農林、医薬品、化学工業、食料品、証券、精密機器など。マイナスは空運、石油・石炭、倉庫、海運、鉱業、鉄鋼、不動産の7業種。上海総合指数はなんとかプラスに滑り込んで0.09%高だった。
今週の星取は5勝0敗。前週末6月24日の終値14952.02円から730.46円上昇して今週の取引を終えた。週間騰落は5週ぶりのプラス。数字だけ取り出せば「順調に回復」に見えるが、英国のEU離脱は今後2年、3年あるいはそれ以上かかる「EU史上最大のビッグプロジェクト」。世界経済はこの「持病」と、長く付きあっていかねばならない。(編集担当:寺尾淳)