菅義偉官房長官は9日、日本経済再生本部で、「産業競争力会議」と「未来投資に向けた官民対話」を統合し、成長戦略の新たな司令塔として安倍晋三総理を議長とする「未来投資会議」の設置を決めたと発表した。
未来投資会議の民間有識者議員には安倍総理の経済政策ブレーンといっていい日本経済団体連合会の榊原定征会長、慶應義塾大学の竹中平蔵名誉教授のほか、東大の五神真総長、ディー・エヌ・エーの南場智子取締役会長ら6人。会議は安倍総理が指名する大臣と6人の有識者で構成する。
菅義偉官房長官は会見で「今後、所要な手続きを経て、正式に会議の議員として有識者6人を任命する予定。また、未来投資会議のもとに『構造改革徹底推進会合』を設置した。同様に所要の手続を進めていく予定」とした。
菅官房長官は「アベノミクスは、これからマクロの経済財政政策の司令塔である『経済財政諮問会議』と、ミクロの成長戦略の司令塔である『未来投資会議』とが、車の両輪となって進めていく。新たな体制の下、構造改革を強力に推進していきたい」と語った。(編集担当:森高龍二)