「企業の品質経営度調査」総合ランキングで歯科医療機器の総合メーカージーシーが初の総合首位に

2016年12月03日 19:46

 日経リサーチが実施した第9回「企業の品質経営度調査」による総合ランキングは、歯科医療機器の総合メーカー、ジーシーが初の総合首位に選ばれた。ジーシーは第6回(2010年)3位、前回(14年)2位に入るなど、近年はトップ10の常連でした。今回は品質経営度の指標となる6つの側面のうち「品質経営を継承する人材育成」でトップ、「仕組みの水平展開」で2位となり、初の首位となった。

 2位は前回首位だったコニカミノルタで、「仕組みの水平展開」がトップ、「経営者のコミットメント」が2位となったが、僅差で連覇はならなかった。また、3位には竹中工務店が前回32位から急浮上した。「顧客志向」が1位、「品質経営を継承する人材育成」が2位など、6つの側面でまんべんなく高得点を獲得し、上位2社に肉薄した。今回は積水ハウス(49位→12位)、熊谷組(27位→15位)など住宅メーカーや建設業で順位を大きくあげる企業が目立ったという。このほか、トップ10では、3つの側面で3位に入った前回37位のサントリーホールディングスが5位に急上昇した。

 「企業の品質経営度調査」は日本企業の競争力の源泉である「品質」を重視する考えに基づき、厳しい経営環境の変化に対応できる品質経営への企業の取り組み度合いを測る調査として、日本科学技術連盟が日本経済新聞社の後援により2004年から始まり、現在は隔年で実施している。第9回調査は2016年7~9月に実施、国内の有力製造業など206社が回答した。

 また、日経リサーチは「企業の品質経営度調査」の第9回調査結果と分析ノウハウを活用し、企業の品質重視経営の取り組みをサポートする「品質経営度調査ベンチマーク支援サービス」第9回調査版を12月中旬から販売するという。「品質経営度ベンチマーク支援サービス」は「企業の品質経営度調査」の結果を基に、企業の品質経営の水準や取り組みの強み・弱みを分析し、今後の品質重視経営推進の取り組みをサポートするソリューションサービスである。(編集担当:慶尾六郎)