田中原子力規制委員長ら衆院が事後承認

2013年02月14日 20:44

 原子力規制委員会の田中俊一委員長ら原子力規制委員会委員など政府が既に任命している3機関の14人について、衆議院は14日の本会議で事後承認に対し、自民・公明などの賛成多数で可決した。参議院でも15日の本会議で採決され、同意される見通しになっている。

 承認されたのは原子力規制委員会の委員長と委員(4人)、公安審査委員会の委員長と委員(3人)、地方財政審議会委員(5人)。

 原子力規制委員会の人事については田中委員長らの活断層調査などへの取り組み姿勢に「期待以上に活動している」との評もあり、国民の期待に沿ったものとして今のところ評価が高い。田中委員長も「福島原発事故への反省を忘れることなく、独立性と透明性を確保し、日本の原子力規制を常に世界で最も厳しいレベルのものに維持していく」と科学的根拠によってのみ原子力の安全性を判断する姿勢を示しており、原子力規制の砦として国民の期待を背負っている。

 原子力規制委員会は田中委員長と島崎邦彦、更田豊志、中村佳代子、大島賢三委員で構成されている。(編集担当:森高龍二)