専守防衛を強調も様々な検討範疇に空母?防衛相

2017年12月27日 08:33

 小野寺五典防衛大臣は26日の記者会見で、護衛艦「いずも」を空母に改修し、最新鋭ステルス戦闘機F35Bを「いずも」で運用する検討をしていくとの一部報道について「F35Bタイプの導入や「いずも」型護衛艦の改修に向けた具体的検討は現在、行っていない」と否定した。一方で、具体的検討ではなく、様々な検討の範疇の中については否定しなかった。

 小野寺大臣は記者団の問いに「防衛力の在り方に関して不断に検討していくことは必要と思っているが、国として『専守防衛』を今後とも堅持していくことに変わりないと思っている」とした。

 空母を持つことがイコール専守防衛を否定するものではないという考えか、との記者団の問いには「現在、具体的な検討を行っていないので、答えは差し控えさせていただく」と答えなかった。

 省内で具体的な検討をしているではないか、との記者団の問いに、小野寺大臣は「私は省内全部の意見を掌握している立場だが、私としては、今言った見解であると思っている」と「具体的な検討という形ではないのだと思う」と述べた。しかし、様々な検討の中で、具体的なものではなく、検討している可能性については否定しなかった。(編集担当:森高龍二)