柳瀬元総理秘書官、10日に参考人招致

2018年05月08日 06:12

加計学園幹部はじめ愛媛県と今治市の職員が2015年4月2日に総理官邸を訪問し、総理秘書官(当時)の柳瀬唯夫氏と面会していたとする愛媛県職員の備忘録通り、柳瀬氏は官邸で会っていたのか、また面会した時の内容についても解明することが強く求められている。

 この案件で、7日、与野党が柳瀬氏を国会に呼ぶことで合意した。10日の衆院予算委員会で柳瀬元総理秘書官(現・経済産業審議官)を参考人招致する。野党は国民が納得できる「事実に基づく説明」を求める考えだ。

 立憲民主党の辻元清美国対委員長は「5月を『疑惑解明月間』にしたい」と強調。国会正常化を図ること、行政への国民の信頼を取り戻すため、一連の疑惑について、解明していく姿勢を示した。

 なお柳瀬氏の参考人招致決定を受け、立憲民主党など野党は8日からの国会審議に出席することとなった。

 加計疑惑は国家戦略特区制度を活用した加計学園・岡山理科大獣医学部新設が当初から「加計学園ありき」で動いていたのか。安倍総理の意向が働いたのか。前川喜平元文部科学事務次官が語った『行政が歪められた』由々しき事態が生じていたのか。その疑惑解明のために真相にどこまで近づけるか、いよいよ野党も正念場を迎えることになる。(編集担当:森高龍二)