加計学園の加計孝太郎理事長に公の場で説明を求める声が自民党の閣僚経験者や与党・公明党幹部からも相次いでいる。国会での証人喚問や参考人招致にこだわらないが、記者会見するなど、獣医学部新設の一連の疑惑に答えることの必要を提起し、説明するよう求めている。
安倍晋三総理支持者で元沖縄北方担当大臣の山本一太参院議員も「加計孝太郎理事長は会見し、国民の疑念を払拭するべきだ!」(6月8日)とブログで発信した。加計問題・森友問題では政府の説明に「国民の大半は納得していない」との認識も示している。
2015年2月25日に安倍総理と加計理事長は会っていなかった、とする加計学園の説明に山本議員は地元の支持者の発言を紹介。
それによると「一太さん、架空の面会をその場の雰囲気で言ってしまったという加計学園側の説明、どう考えても不自然だよ。皆、おかしいと思ってるよ!」と言われ、山本議員は「いや、総理自身が会っていないと言ってるんですから、2人の面会は無かった。自分はそう信じています!」。
とはいえ「総理の言葉が事実であることを100%証明出来る材料を示せなかった」。山本議員は「少なくとも加計孝太郎理事長には記者会見を開いて『安倍総理がウソを言っていない』(2月25日の面会は無かった)と断言して欲しい。その事実関係を証明するデータか記録を示してもらいたい。その日の理事長の日程(又は活動記録)が残っているとしたら、それを示してもらえば済むことではないか!!(怒)」と怒りマークまでつけている。「安倍首相の名誉にも関わる問題」とも。
元地方創生担当大臣の石破茂元幹事長も獣医学部新設問題で加計理事長は説明責任を果たすべきとの考えを派閥会合で述べ「加計さんとしてふさわしいことをやっていただきたい」と述べた。
同じ与党・公明党の井上義久幹事長も「当事者が説明責任を果たすべき。加計学園は教育機関であり(加計氏は)責任者だ」と説明責任を果たすよう8日の記者会見で提起した。(編集担当:森高龍二)