沖縄県那覇市長選挙に辺野古移設反対を明確にしている現職が自公推薦の相手新人候補を大差で破り再選したことについて、政府としての辺野古新基地建設計画に変わりないのか、との記者団の問いに、菅義偉官房長官は22日の記者会見で、普天間基地の危険除去と安全保障上の抑止力をあげて「(辺野古新基地建設が)唯一の解決策との考えに変わりない」と政府の方針を変える考えのないことを強調した。
菅官房長官は「地元のみなさんに、できるだけ丁寧に、粘り強く(理解を得られるよう)進めていきたい」とした。
また、菅官房長官は「(那覇市長選挙の結果は)地元の様々な問題が争点となっての結果であり(沖縄防衛局が国土交通大臣に対し、沖縄県が辺野古沖埋め立て承認の取り消しを行った県の効力の停止を申し立てたことの)影響はなかった」とした。
那覇市長選挙は21日投開票され、沖縄県の玉城デニー知事や野党が支援した無所属で現職の城間幹子氏が、自民公明などが推薦した無所属・新人の翁長政俊候補を大差で破り、2回目の当選を果たした。城間氏は7万9677票、翁長氏は4万2446票だった。(編集担当:森高龍二)