日本共産党の志位和夫委員長は１６日の記者会見で、連合の芳野友子会長が「共産は指導部が決めたことを下におろしていくトップダウン型。民主主義の我々と共産の考え方は真逆の方向を向いている」と発言したことに対し「労働運動のナショナルセンターである連合責任者が公党を非難する以上、根拠を示す必要がある。根拠を示していただきたい」と根拠を示すように求めた。
志位氏は「党指導部が決めたことを、民主主義を無視して現場に押し付けるようなやり方はしていません。党運営としても民主主義を大事にしていますし、党外の方々、他党、市民、労働組合の方々との関係でも、現場での民主主義をうんと大切にしています」と事実に反すると強調。
そのうえで「私たちの党に対し、民主主義の党ではないとおっしゃるのであれば、まったく事実と異なるということを申し上げておきます。（民主主義の党でないと）そうおっしゃるのであれば、具体的な根拠を示してほしい。根拠なしに言うのは、ナショナルセンターのトップの発言として、認めるわけにいかない発言」と反論した。
芳野連合会長は立憲民主党を国政政党であるにも関わらず、国民民主党との合流を求める考えを示すなど連合傘下にみているような発言をしたり、今月８日には自民党本部を訪ね、茂木敏充幹事長や麻生太郎副総裁と面談する一方、先の総選挙では「共産党との連携はありえない」などと共産党と立憲の連携を強くけん制するなど、保守色を強める一方、特定国政政党に対し不適切発言が目立っている。芳野会長は今回の発言根拠を示す必要がある。（編集担当：森高龍二）
