ASEAN(東南アジア諸国連合)関連首脳会合、そしてG20ニューデリー・サミットに出席するために、インドネシア、インドを訪問する岸田文雄総理は5日、東京電力福島第一原発事故で増え続ける放射性物質による汚染水のALPS処理水海洋放出について「様々なマルチ会談、または首脳会談を通じて、ALPS処理水については透明性をもってIAEA(国際原子力機関)と協力しながら取組んでいる、こうした取組みについて、理解や協力が得られるよう説明を尽くしていきたいと考えている」と中国はじめ各国に理解を求めて行くとの考えを強調した。
またASEAN関連首脳会合について「地域情勢あるいは国際的課題について議論を深め、特に今年、日ASEAN50周年と大きな節目の年であり、12月に東京で特別首脳会合を予定しているので、12月の首脳会合につながるような議論をASEAN関連首脳会合において行いたい」と語った。
G20に関しては「G20の議長国であるインドとしっかり連携を行い、G7の成果をG20につなげる議論を行えればと思っている。食糧安全保障や開発、保険、あるいはデジタルといった国際的な課題についても議論を深める場にしたい」と意欲を見せた。(編集担当:森高龍二)