乱高下を経た日経平均 市場は7万円台を試す週明けへ

2026年06月29日 06:49

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日経平均株価は史上初の7万2000円台到達後に急落と急反発を繰り返し、7万円を下回って週末の取引を終えた。週明けは7万円台を回復できるかが市場の焦点となる。

今回のニュースのポイント

先週の日経平均株価は、史上初の7万2000円台到達後に急落、急反発、再反落を繰り返す激しい値動きとなりました。円安基調は続いたものの、高値警戒感や利益確定売りが優勢となり、週末は7万円を下回って終了しました。一方、米国株は週末に小幅安となり、市場では様子見姿勢が広がっています。週明けの東京市場では、7万円台を回復できるかとともに、買い戻しの勢いが続くかが焦点となります。

本文
 2026年6月第4週の東京株式市場は、日経平均株価が史上初の7万2000円台へと到達したことを契機に、最高値圏ならではの極めて激しい乱高下に見舞われました。週初22日には前営業日比1,103円90銭高の72,353円96銭と急騰し、終値ベースの歴史的な節目を突破したものの、翌23日には一転して2,565円58銭超の大幅安となりました。その後も3,000円超の急反発と3,005円46銭安の大幅反落が短いサイクルで交錯し、週末26日には心理的節目である7万円の大台を割り込む形で1週間の取引を終えました。歴史的高値を相次いで更新した株式市場は、もはや一本調子で一方向へ進む局面を通過したと言えます。現在の相場環境は、これまでの上昇トレンドの持続性を慎重に見極めつつ、新たな価格帯の妥当性を手探りで探る局面へと移りつつあります。

 先週の乱高下において際立ったのは、外国為替市場で1ドル=161円台後半という歴史的な円安水準が週を通じて維持されていたにもかかわらず、日本株の売り圧力を止められなかったという事実です。想定為替レートを上回る円安は、主要輸出企業の業績上振れ期待を支える強力な材料となるはずですが、株価が7万円を超えた高値圏においては、そのメリットだけでは買い進むことができない地合いが浮き彫りとなりました。市場を支配したのは、現在の株価水準に対する過熱感や、目先の利益を確実に確保しようとする国内外の機関投資家による持ち高調整の売り動きです。市場参加者の意識は、円安という単一の要因だけで株価の上昇を正当化する段階から、近く本格化する国内企業の業績動向、日銀が進める金融政策正常化の針路、そして海外の長期金利を含めた複数のマクロ要因を総合的に評価し、株価の妥当性を厳格に問い直す段階へ移っています。

 日本市場が休場となった27日朝の米国株式市場では、ダウ工業株30種平均が前日比44.51ドル安の5万1,876.11ドルとなったほか、ナスダック総合指数、S&P500種指数もそろって小幅に下落しました。ただし、主要3指数ともに下落幅は限定的な範囲にとどまっており、投資家が狼狽してリスクオフに傾いたというよりは、今後公表される主要な経済指標や企業業績を見極めようとする様子見ムードが強く反映された結果とみられます。この週末の海外市場における静観姿勢を引き継ぐ形となるため、週明け月曜日の東京株式市場においても、取引開始直後は積極的なリスクテイクや不必要な売り立てが手控えられ、まずは冷静な様子見姿勢を伴った慎重なスタートとなる可能性が高そうです。

 こうした背景のもとで取引が再開される週明けの東京市場において、目先の最大の焦点は、日経平均株価が心理的節目である7万円台の大台を速やかに回復できるかという点にあります。売り先行で始まった場合でも、下値圏でどれだけ安定した押し目買いや買い戻しの注文が流入してくるかが、相場の底力を測る最初のバロメーターとなります。しかし、市場が真に確認したいのは、単発的な自律反発による一過性の株価回復ではありません。本当に重要なのは、価格調整を経た後の水準で押し目買いの動きが持続し、新たな価格帯として7万円前後が定着するかどうかという需給の頑健さです。今週の東京市場は、先週の乱高下を経て、7万円台を新たな価格帯として定着させられるかが最大の焦点となりそうです。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)