熊本県、被災事業者へ相談窓口 経産省は現地連絡員派遣へ

2026年07月29日 08:15

今回のニュースのポイント

熊本県は、地震で被災した商工関連事業者を対象とする特別相談窓口を7月29日に設置する予定です。信用保証協会や商工団体、産業支援機関などを通じて企業被害の把握を進めるほか、関係団体にも相談窓口の設置を要請します。経済産業省は現地連絡調整員を熊本県へ派遣し、避難所への簡易型クーラーのプッシュ型支援や、停電中の医療機関への電源車派遣を調整します。

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 熊本県は7月28日、熊本地震に伴う商工労働部の被害・対応状況を取りまとめ、被災した事業者への相談体制の立ち上げと関係機関との連携対応を開始しました。県内の商工関連施設や経済団体等で被災が報告される中、県は相談窓口の開設を進めるとともに、国(経済産業省)による現地支援や緊急物資等の調整と連動した対応を進めています。

 県内では商工関連の機関や施設で被害が確認されています。信用保証協会八代支所での水道管破裂や水俣商工会議所での建物被害、球磨焼酎酒造組合での物品倒壊が発生したほか、くまもと産業支援財団を通じて一部企業から生産機械の破損や建物被害の報告が入っています。県は各地の商工会議所や商工会、くまもと産業支援財団、誘致企業等に対し、被害状況の確認を継続しています。

 拠点施設や物資供給企業についても対応が進められています。県の展示施設「グランメッセ熊本」ではスプリンクラー破損による水浸しや天井板の一部落下が報告されましたが、被害のないAホールを県支援物資の受け入れ拠点として活用するほか、駐車場を各県からの消防隊の受け入れ場所として提供する体制がとられています。また、災害物資協定を結ぶ企業の複数社でも被災が確認されており、県は健康福祉部と連携を取りながら、協定企業に対する協力依頼の手配を進めています。

 被災した事業者の状況把握や各種相談に応じるため、熊本県は7月29日に県庁内へ「特別相談窓口」を設置することを決定しました。あわせて、県内の各商工会議所や商工会など関係団体に対しても、可及的速やかに相談窓口を設置するよう要請を行っています。現段階では相談受付と被害把握の立ち上げ体制を整える段階であり、今後寄せられる相談内容に応じて具体的な支援策の検討につなげる方針です。

 行政による緊急対応としては、経済産業省との連携による現地支援が動き出しています。政府の非常災害対策本部会議における首相指示を受け、経済産業省は県や現地機関との連絡調整を担う現地連絡調整員(リエゾン)を29日から熊本県へ派遣することを決定しました。同省は避難所等へ「簡易型クーラー」をプッシュ型で届ける手配を進めるほか、停電が発生している医療機関等への電源車の派遣について調整を進めています。

 今後は、商工団体や産業支援機関を通じた企業被害の把握を進め、相談窓口に寄せられる資金繰りや施設復旧、事業継続などの相談に対し、県や国がどのような具体策を示すかが焦点となります。あわせて、電力や水道、物流といった事業者を取り巻くインフラの復旧動向も注視されます。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)