村田製作所、第1四半期営業益60%増 データセンター需要で通期予想を上方修正

2026年07月31日 18:04

今回のニュースのポイント

村田製作所が発表した2027年3月期第1四半期決算は、売上収益が5,022億円と前年同期比20.7%増、営業利益は985億円と59.8%増、親会社の所有者に帰属する四半期利益は814億円と63.7%増となりました。データセンター向けを中心に積層セラミックコンデンサ(MLCC)の需要が大きく伸びたほか、スマートフォンや車載向け部品も堅調に推移しました。会社は第2四半期・通期業績予想を上方修正しました。

本文
 株式会社村田製作所が7月31日に発表した2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)の連結決算(IFRS会計基準)は、売上収益が前年同期比20.7%増の5,022億64百万円、営業利益が同59.8%増の984億54百万円となりました。最終利益にあたる親会社の所有者に帰属する四半期利益は同63.7%増の813億77百万円に達し、営業利益率は19.6%と高水準へ改善しました。

 収益拡大を牽引した主な要因は、データセンター関連投資の拡大です。データセンター向けを中心に主力の積層セラミックコンデンサ(MLCC)が伸びたほか、EMI除去フィルタや電源モジュールの販売も増加しました。また、モビリティ向け需要の拡大や、スマートフォン向け樹脂多層基板・インダクタの増加、円安推移(前年同期比14円89銭の円安)、生産高増加に伴う操業度改善も利益を押し上げました。

 製品別売上では、主力の「コンデンサ」が前年同期比30.0%増の2,825億8百万円と好調だったほか、「インダクタ・EMIフィルタ」が同22.4%増、「機能デバイス」が同23.0%増となりました。用途別でもデータセンター関連製品を含むコンピュータ用途が1,028億71百万円(同47.0%増)と大きく伸びました。

 足元の強い需要や為替前提の見直しを踏まえ、同社は通期の連結業績予想を上方修正しました。売上収益を2兆1,100億円(前期比15.2%増)、営業利益を4,300億円(同52.6%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益を3,380億円(同44.5%増)へ引き上げています。想定為替レートは1ドル=155円(従来150円)へ変更し、年間配当予想は1株当たり70円を維持しました。

 データセンター関連などの需要拡大が電子部品にも波及する中、今後は需要の持続性や自動車・スマホ市場の動向が焦点となります。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)