今回のニュースのポイント
TDKの2027年3月期第1四半期決算は、売上高が7410億円、営業利益が863億円となり、ともに前年同期を大きく上回りました。AIデータセンター向け製品の需要拡大に加え、円安効果や構造改革の成果が利益を押し上げました。一方で、通期業績予想は据え置き、為替前提は下期を1ドル150円としています。AI関連需要の持続性が今後の焦点となります。
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TDK株式会社が7月31日に発表した2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)の連結決算(IFRS会計基準)は、売上高が前年同期比38.3%増の7,410億5百万円、営業利益が同53.0%増の863億10百万円となりました。営業利益率は11.6%へと上昇し、最終利益にあたる親会社の所有者に帰属する四半期利益は同94.4%増(約1.9倍)の805億81百万円に達する大幅な増収増益となりました。
収益拡大を牽引したのは、生成AI(人工知能)市場の急拡大に伴うAIデータセンター向け需要です。データセンターで活用されるニアラインHDD(ハードディスクドライブ)向けのヘッドやサスペンションといった磁気応用製品の出荷が大きく伸長しました。さらにスマートフォン新製品向けの二次電池や車載向け受動部品の需要も堅調に推移しました。大幅な円安推移(売上高で約725億円、営業利益で約113億円の押し上げ効果)や前期の構造改革成果も利益を底上げしました。
セグメント別では、売上高の過半を占める二次電池などの「エナジー応用製品」が売上高4,057億95百万円(前年同期比42.1%増)と大きく伸びたほか、「受動部品」が売上高1,768億3百万円(同28.0%増)、「磁気応用製品」が売上高816億8百万円(同49.6%増)、「センサ応用製品」が売上高618億56百万円(同33.3%増)となり、全セグメントで前年同期比増収を記録しました。
2027年3月期の通期連結業績予想は従来計画を据え置きました。売上高は前期比3.0%増の2兆5,800億円、営業利益は同8.3%増の2,950億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は同15.0%増の2,250億円を見込んでいます。下期の想定為替レートは1ドル=150円、1ユーロ=175円としています。
今後は、AIデータセンター投資の継続性やHDD部品・二次電池の需要動向、ならびに為替相場の推移が注目されます。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













