中国電力、第1四半期は営業赤字53億円 売上増も営業費用増で最終赤字37億円

2026年07月31日 20:31

今回のニュースのポイント

中国電力が発表した2027年3月期第1四半期決算は、売上高が3,439億円と前年同期比4.4%増加した一方、営業費用が収益の伸びを上回り、営業損益は53億円の赤字、経常損益は32億円の赤字となりました。親会社株主に帰属する四半期純損益も37億円の赤字へ転落しました。前年同期にあった特別利益(核燃料売却益43億円)の計上が今期なかったことも影響しました。通期業績予想および配当予想(年間30円)は据え置いています。

本文
 中国電力株式会社が7月31日に発表した2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)の連結決算(日本基準)は、売上高にあたる営業収益が前年同期比4.4%増の3,439億44百万円となった一方、営業損益は53億93百万円の赤字(前年同期は395億86百万円の黒字)へ転落しました。経常損益も32億91百万円の赤字(同339億31百万円の黒字)、親会社株主に帰属する四半期純損益は37億72百万円の赤字(同268億2百万円の黒字)となりました。

 売上高は前年同期を上回ったものの、電気事業営業費用などの増加により営業費用全体が前年同期比で拡大し、収益の伸びを上回ったことで本業の利益が大きく圧迫されました。また、前年同期には特別利益として核燃料売却益43億98百万円を計上していましたが、当第1四半期は特別利益の計上がなかったことも最終損益の前年比での押し下げ要因となりました。

 セグメント別の損益では、主力の「総合エネルギー事業」が50億4百万円のセグメント損失(前年同期は357億59百万円のセグメント利益)に転落したほか、「送配電事業」も3億91百万円のセグメント損失(同35億78百万円のセグメント利益)となりました。一方で、「情報通信事業」は6億4百万円のセグメント利益(同8億83百万円のセグメント利益)を確保しました。

 2027年3月期の通期連結業績予想について、同社は従来の計画を据え置きました。売上高は前期比3.3%増の1兆4,900億円、営業利益は同42.4%減の520億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同54.8%減の310億円を見込んでおり、通期では黒字を確保する計画です。年間配当予想も1株当たり30円(中間15円、期末15円)を変更していません。

 第1四半期は営業費用の増加や前年同期にあった特別利益の差により各損益が赤字転落となったものの、会社側は通期での黒字到達を見込んでいます。今後は燃料価格や電力市場価格の推移、燃料費調整制度の影響に加え、島根原子力発電所の稼働状況や通期計画の達成ペースが注目されます。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)