今回のニュースのポイント
三菱重工業が発表した2027年3月期第1四半期決算は、受注高、売上収益、事業利益がいずれも前年同期を大きく上回りました。受注高は2兆224億円、事業利益は1,596億円と65.1%増加し、税引前利益や最終利益もほぼ倍増しました。一方、通期連結業績予想と配当予想は据え置いています。
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三菱重工業が4日発表した2027年3月期第1四半期(2026年4~6月)の連結決算(IFRS)は、受注高が前年同期比25.7%増の2兆224億円、売上収益が同15.5%増の1兆1,942億円、事業利益が同65.1%増の1,596億円となり、受注・売上・利益のすべてで前年を大幅に上回る力強いスタートとなりました。
本業の収益力を示す事業利益が約6.5割増と飛躍的に伸びたことに加え、税引前四半期利益は前年同期比99.0%増の1,764億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益(最終利益)は同97.4%増の1,346億円と、それぞれほぼ倍増を記録しました。単なる売上規模の拡大にとどまらず、利益率の改善も着実に進んだことで、全社的な「稼ぐ力」の高まりを如実に示す決算内容となりました。
業績拡大を牽引した背景には、特定の事業領域に依存しない幅広い事業ポートフォリオの強みがあります。安全保障環境の変化に伴う防衛需要の拡大から「航空・防衛・宇宙」セグメントが堅調(事業利益324億円)に推移したことに加え、「エナジー」セグメントの事業利益が1,013億円(前年同期は564億円)と大幅な増加を果たしました。さらに「プラント・インフラ」や「インダストリアル・ソリューション」も含めて主要セグメントが揃って増益を確保しており、エネルギー関連をはじめ全社的な事業基盤が収益を強力に押し上げました。
2027年3月期の通期連結業績予想については、従来の見通しを据え置いています。通期の売上収益は5兆4,000億円(前期比8.6%増)、事業利益は5,400億円(同24.9%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は3,800億円(同14.4%増)を見込んでいます。また、1株当たりの年間配当予想についても29円(中間14円、期末15円)を変更していません。
第1四半期から受注・売上・利益が大きく伸びた今回の決算は、防衛分野のみならずエネルギーをはじめとする幅広い事業領域で収益力の向上が鮮明となったことを示しています。会社予想に対する足元の進捗は順調であり、今後は世界的な防衛・エネルギー関連投資の継続や、積み上がった豊富な受注残の売上計上を通じた通期業績予想の達成に向けた進捗が注目されます。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













