今回のニュースのポイント
JX金属が6日発表した2027年3月期第1四半期(2026年4~6月)連結決算(IFRS)は、AI関連需要の拡大を背景とした半導体材料や情報通信材料の販売増に加え、円安や銅価格の上昇などが寄与し、大幅な増収増益となりました。営業利益は前年同期比175.5%増(約2.8倍)の814億4,600万円に達しました。あわせて、フォーカス事業の好調や為替・銅価格の前提見直しを踏まえ、2027年3月期通期の連結業績予想を上方修正しました。
本文
JX金属が6日発表した2027年3月期第1四半期(2026年4~6月)連結決算は、売上高が前年同期比36.2%増の2,606億400万円、営業利益が同175.5%増の814億4,600万円、税引前利益が同179.9%増の796億4,400万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益が同181.3%増の530億7,000万円となりました。
業績拡大を大きく後押ししたのが、AI関連需要の拡大です。データセンターにおけるAIサーバ向けを中心に先端半導体需要が高水準で推移し、半導体用スパッタリングターゲットなどの主力製品の販売が増加しました。また、スマートフォンやAIサーバー向けに使用される圧延銅箔やチタン銅などの情報通信材料も堅調に推移しました。これらに加え、銅の国際価格(LME価格)の上昇や円安基調も売上・利益の両面でプラスに作用しました。
セグメント別では、主力の「半導体材料」が売上高前年同期比34.2%増の521億円、営業利益が同69.6%増の144億円となり、「情報通信材料」も売上高同19.1%増の931億円、営業利益が同70.6%増の131億円と大幅な増益を確保しました。さらに「基礎材料」セグメントでは、鉱山の減産影響はあったものの、銅価の上昇に加え、今年4月に実施したSCM Minera Lumina Copper Chile株式の一部譲渡に伴う譲渡益を計上したことなどにより、営業利益が前年同期比422億円増の568億円と大きく伸びました。
好調な足元の進捗や事業環境の変化を踏まえ、同社は2027年3月期通期の連結業績予想を上方修正しました。フォーカス事業(半導体材料・情報通信材料)におけるAIサーバ関連需要の拡大に伴う増販に加え、為替前提(1米ドル=157円)および銅価格(LME想定:1ポンド当たり586セント)の見直しを織り込みました。売上高を従来予想の9,300億円から1兆250億円(前期比15.9%増)、営業利益を1,900億円から2,320億円(同32.6%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益を1,140億円から1,410億円(同34.7%増)へそれぞれ引き上げました。
今後はAI関連需要の持続性に加え、資源価格や為替動向、天候不良による鉱山減産の影響などが注目されます。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













