出光興産、第1四半期利益が約8倍 営業黒字転換も通期予想は据え置き

2026年08月07日 16:14

今回のニュースのポイント

出光興産が7日発表した2027年3月期第1四半期連結決算(IFRS)は、売上収益が前年同期比23.8%増の2兆2,717億円となり、営業利益は3,074億円(前年同期は40億円の営業損失)と大幅な黒字転換を果たしました。親会社の所有者に帰属する四半期利益は前年同期比696.0%増(約8倍)の2,175億円へと急速に拡大しました。原油価格の上昇や中東情勢に伴う航海日数の増加等により、原油コストの期ずれ(タイムラグ)効果がプラスに寄与し燃料油事業が業績を大きくけん引しました。一方で、通期業績予想および年間配当予想(1株あたり36円)は5月公表の従来見通しを据え置きました。

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 出光興産が7日発表した2027年3月期第1四半期連結決算(IFRS)は、売上収益が前年同期比23.8%増の2兆2,717億円、営業利益が3,074億円(前年同期は40億円の営業損失)、税引前四半期利益が3,168億円(前年同期は214億円)、親会社の所有者に帰属する四半期利益が前年同期比696.0%増の2,175億円となりました。前年同期の営業赤字から大幅な黒字転換を達成し、最終利益も約8倍に膨らむ好スタートとなりました。

 大幅増益の主因となったのは、主力の燃料油セグメントです。原油価格が上昇傾向で推移したことに加え、中東情勢の緊迫化に伴う航海日数の増加などから原油コストの期ずれが長期化し、プラスのタイムラグ影響が大きく拡大したことが利益を押し上げました。この結果、燃料油のセグメント損益は2,938億円(前年同期比3,126億円増)と全体業績を強力に引っ張りました。一方で、高機能材セグメントは潤滑油事業における前年度の一過性利益(段階取得差益)の剥落などが影響し、セグメント損益が145億円(前年同期比15.6%減)と重しになりました。

 第1四半期は大幅な黒字転換となりましたが、同社は2027年3月期通期の連結業績予想を据え置きました。5月12日に公表した見通しを変更せず、金融費用除き税引前利益(在庫影響除き)で1,400億円、親会社の所有者に帰属する当期利益で750億円を見込んでいます。また、年間配当予想についても中間18円、期末18円の年間36円とする従来計画を変更していません。

 原油価格や市況要因によるプラス影響で第1四半期利益は急拡大したものの、今後の原油価格や為替、市況動向の不透明感を考慮し慎重な姿勢を維持した形です。同日に決算を発表したINPEXや、今後発表されるENEOSホールディングスなど、国内エネルギー大手の業績推移や前提条件の差についても市場の関心が集まりそうです。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)