国内旅行消費7.5兆円、11.7%増 宿泊旅行がけん引、単価は5万円超

2026年08月19日 16:37

画・インバウンド低調。煩雑な入国手続き、厳しい行動規制で訪日客戻らず。

国内旅行消費が拡大。2026年4~6月期は前年同期比11.7%増の7兆5361億円となった(資料写真:東京・浅草の雷門)

今回のニュースのポイント

観光庁が19日発表した「旅行・観光消費動向調査」の1次速報によると、2026年4~6月期の日本人国内旅行消費額は前年同期比11.7%増の7兆5361億円となりました。宿泊旅行が13.6%増の5兆9578億円となり、国内旅行消費の拡大をけん引しました。延べ旅行者数は3.3%増の1億4958万人だった一方、1人1回当たりの旅行支出は8.2%増の5万381円と5万円を超えています。旅行者数の増加に加え、1回の旅行で使う金額の増加が消費額を押し上げた形です。

■ 国内旅行消費7兆5361億円、宿泊が13.6%増

 観光庁が19日に発表した「旅行・観光消費動向調査」の2026年4~6月期(1次速報)によると、日本人の国内旅行消費額は7兆5361億円となり、前年同期の6兆7453億円から11.7%増加(7908億円増)しました。

 消費額の内訳をみると、宿泊旅行消費額が前年同期比13.6%増の5兆9578億円と二桁の伸びを記録しました。一方で日帰り旅行消費額は同5.1%増の1兆5784億円にとどまっており、宿泊旅行の伸びが国内旅行消費全体の拡大をけん引しました。

■ 旅行者3.3%増に対し、旅行単価は8.2%上昇

 今回の調査結果で特徴的なのは、旅行者の増え方と消費額の増え方のバランスです。

 2026年4~6月期の日本人国内延べ旅行者数は1億4958万人と、前年同期比で3.3%の増加でした。全体として旅行に出かける人数も伸びていますが、消費額全体の伸び率(11.7%増)はこれを上回っています。

 あわせて伸びているのが「旅行単価」です。1人1回当たりの旅行支出(旅行単価)は、国内旅行全体で前年同期比8.2%増の5万381円となり、5万円を超えました。旅行単価には、旅行中の参加費や交通費、宿泊費、飲食費、買物代、娯楽等サービス費などが含まれます。

 延べ旅行者数のゆるやかな増加に加え、1回の旅行で使われる金額の増加も、消費額全体の伸びにつながったことがうかがえます。

■ 宿泊は「人数」と「単価」の両方が増加

 宿泊旅行と日帰り旅行の動きを比較すると、市場を牽引した構造がより明確になります。

 宿泊旅行では、延べ旅行者数が7743万人(前年同期比6.4%増)、旅行単価が7万6947円(同6.8%増)となりました。旅行者数と1回当たりの支出額がともに増加し、消費額は13.6%増となりました。

 一方の日帰り旅行は、延べ旅行者数が7216万人(同0.1%増)と前年並みの推移となったものの、旅行単価は2万1875円(同5.0%増)へと上昇しました。日帰り旅行における消費額の増加(5.1%増)は、主として1回当たりの支出増に支えられた格好です。

 月別の動きをみても、特に6月は延べ旅行者数が前年同月比0.9%増だった一方、消費額は9.0%増となりました。

 4~6月期の国内旅行市場は、旅行者の増加に加えて旅行1回当たりの支出増が全体を押し上げる形となりました。今後の国内観光市場を占ううえでは、旅行需要の動向とともに、5万円台に乗せた旅行単価がどのように推移するかが引き続き注目されます。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)