夜間・休日の銀行振込、金額21.2%増 「モアタイム」1日2678億円

2026年08月31日 18:48

画・ディスプレイ関連部材。OLED関連で拡大。LCD関連で縮小傾向。

銀行振込のイメージ。日銀の決済統計によると、夜間・早朝や休日などに稼働する「モアタイムシステム」の7月の取扱金額は、1営業日平均2678億円となった(資料写真)

今回のニュースのポイント

日本銀行が8月31日に公表した7月の「決済動向」によると、全国銀行データ通信システム(全銀システム)のうち、通常の平日日中以外の時間帯に稼働する「モアタイムシステム」の1営業日平均取扱金額が2678億円(前年同月比21.2%増)、取扱件数が140万5000件(同13.3%増)となりました。通常時間帯の「コアタイムシステム」に比べて規模自体は小さいものの、前年同月比の伸び率ではモアタイムが大きく上回りました。24時間365日化された銀行振込システムで、時間外に処理される決済の件数・金額が前年同月を上回ったことが数値で示されています。

本文
 日本銀行は8月31日、2026年7月の「決済動向」を公表しました。全銀システムにおいて、通常の平日8時30分から15時30分まで稼働する「コアタイムシステム」の時間外(夜間・早朝および休日など)に稼働する「モアタイムシステム」の利用実績を集計したところ、取扱規模の拡大が確認されました。

 全銀システムは2018年10月9日にモアタイムシステムが稼働開始し、24時間365日化しました(実際の取引条件は個々の金融機関により異なります)。2026年7月における同システムの取扱実績は、日本銀行資料の1営業日平均で140万5000件、2678億円となりました。前年同月(124万件、2211億円)と比較すると、取扱件数は13.3%増、取扱金額は21.2%増となり、いずれも二桁の増加を記録しました。

 1営業日平均の取扱金額は前年同月比で467億円増加し、金額の伸び率(21.2%増)が件数の伸び率(13.3%増)を上回る推移を見せています。システム上の1件あたり平均取扱金額についても、前年同月の17万8000円から19万1000円へと上昇しました。

 一方、平日日中に稼働する「コアタイムシステム」の7月の取扱実績は、1営業日平均で713万1000件、4兆3414億円でした。前年同月比では件数が2.7%増、金額が7.1%増にとどまっています。決済の絶対的な規模ではコアタイムシステムがモアタイムシステムを大きく上回るものの、前年同月からの伸び率ではモアタイムシステムが上回る結果となりました。

 なお、大口取引を含めた全銀システム全体での7月実績(小口内為取引+大口内為取引)は、1営業日平均の取扱件数が855万7000件(前年同月比4.3%増)、取扱金額が18兆256億円(同14.7%増)でした。このうち1件1億円以上の「大口内為取引」が1万2989件、13兆6602億円を占めており、小口内為取引は853万7000件、4兆6093億円となっています。

 モアタイムシステムの年次推移(1営業日平均)を見ると、2023年が97万7000件(1673億円)、2024年が117万2000件(2040億円)、2025年が136万件(2432億円)と推移してきました。2026年7月の単月実績(140万5000件・2678億円)においても、過去の年平均水準を上回る規模で推移しています。

 2018年の24時間化から8年近くが経過する中、日銀の決済統計からは、夜間・早朝や休日などコアタイムシステムの稼働時間外において処理される決済の件数・金額が前年同月比で増加している事実が提示されています。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)