今回のニュースのポイント
国土交通省と気象庁は8月30日午前5時30分、福井県福井市、大野市、勝山市にレベル5の「大雨特別警報」を発表した。警戒レベル5に相当する段階で、何らかの災害がすでに発生している可能性が極めて高く、「命の危険が迫っているため直ちに身の安全を確保」することが求められる。今後、福井県内のほかの市町村にも特別警報が発表される可能性がある。
本文
国土交通省と気象庁は30日午前5時30分、福井県福井市、大野市、勝山市の3市に警戒レベル5相当となる「大雨特別警報」を発表しました(情報は午前4時30分時点)。
福井県内ではこれまでに経験したことのないような大雨となっており、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫の危険性が極めて高まっています。
今後、他の市町村にも大雨特別警報が順次発表される可能性があります。特別警報が出される前段階であっても、危険な場所にいる場合は地元自治体から発令されている避難指示などの避難情報に直ちに従い、身の安全を確保する必要があります。
■荒川と赤根川で氾濫発生水位を超過
河川の状況について、国土交通省などの午前4時30分時点の発表によると、以下の2河川で警戒レベル5相当となる「氾濫発生水位」を超過しています。
・九頭竜川水系荒川(福井県福井市)
・九頭竜川水系赤根川(福井県大野市)
また、警戒レベル4相当となる「氾濫危険水位」についても、九頭竜川水系の芳野川(福井市)、清滝川(大野市)、田島川(坂井市)で超過が確認されています。
■勝山で282.0ミリ、観測史上1位の大雨
気象庁の午前4時までの観測データによると、各地で記録的な大雨となっています。
24時間降水量では、勝山市で282.0ミリ、坂井市(春江)で279.0ミリ、大野市で218.0ミリを観測し、いずれも観測史上1位の値を更新しました。また、福井市(美山)でも235.5ミリを記録し、8月としての1位の値を更新しています。
1時間降水量でも、福井市(美山)で64.0ミリ、坂井市(春江)で57.0ミリ、大野市で52.0ミリ、勝山市で47.0ミリの激しい雨が観測されました。
■龍ヶ鼻ダムで緊急放流に移行する可能性
ダムの管理状況について、午前4時30分時点で福井県内の龍ヶ鼻ダム(竹田川)と浄土寺川ダム(浄土寺川)の2ダムで洪水調節が実施されています。
このうち龍ヶ鼻ダムでは貯水位が上昇しており、国土交通省などは今後、緊急放流に移行する可能性があるとして、ダムからの放流情報に留意するよう呼びかけています。
なお、石川県内でも手取川ダム、赤瀬ダム、我谷ダム、九谷ダムの4ダムで洪水調節が行われており、両県合わせて計6ダムで洪水調節を実施中です。
■31日朝までに福井県でさらに120ミリの予想
今後の雨の見通しとして、31日午前6時までの24時間予想降水量は、福井県で120ミリ、石川県で100ミリ、富山県で100ミリ、新潟県で80ミリと予測されています。福井県では30日夕方にかけて、大雨や土砂災害が警報級となる可能性が高い状態が続く見込みです。
仮に雨が弱まったりやんだりした場合でも警戒を緩めることはできません。雨が止んだ後も地盤が緩んだ状態が続いて土砂災害が発生する危険があるほか、大河川では上流部で降った雨の影響により、下流部で時間差をおいて水位が遅れて上昇・氾濫することがあります。
■今すぐとるべき安全確保の行動
警戒レベル5の大雨特別警報が発表された地域では、すでに安全な避難場所への移動がかえって危険な状態になっている可能性があります。
指定避難場所への移動がかえって危険な場合は、むやみに移動せず、少しでも浸水しにくい高い場所など、今いる場所よりも安全な場所へ移動して身の安全を確保してください。
また、河川や用水路、低い土地、地下施設、アンダーパスなどから離れ、浸水リスクのある地域では車で移動しないよう求めています。アンダーパスや浸水した道路には進入せず、自治体の最新の避難情報や気象情報、河川水位などを継続して確認してください。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













