国の歳出、第1四半期は2.5兆円増 医療保険給付諸費8800億円増、国債費5200億円増

2026年09月02日 08:49

国会議事堂2

国会議事堂。2026年度第1四半期(4~6月)の一般会計歳出は39兆472億円となり、前年同期から2兆5147億円増加した。

今回のニュースのポイント

財務省が公表した「令和8年度第1・四半期予算使用の状況」によると、2026年度第1四半期(4~6月)の一般会計の支出済歳出額は39兆472億円となり、前年同期比で2兆5147億円増加しました。歳出予算現額(137兆6018億円)に対する支出割合は28.3%で、前年同期の29.1%を下回っています。財務省は前年同期に比べ支出が増加した主な要因として、医療保険給付諸費(前年同期比8819億円増)、国債費(同5193億円増)、物価高騰対応地方創生推進費(同4992億円増)の3項目を挙げています。

本文
 財務省は、2026年度第1四半期(4~6月)における一般会計の予算使用状況を公表しました。国の歳出全体が前年同期比で増加した構造と、その主な要因が数字で示されています。

 2026年度第1四半期の一般会計における支出済歳出額は、39兆472億7204万円となりました。前年同期(36兆5325億3484万円)との比較では、2兆5147億3720万円の増加となっています。一方、今年度の歳出予算現額137兆6018億円に対する第1四半期時点での支出割合は28.3%となり、前年同期の支出割合(29.1%)を0.8ポイント下回る水準でした。

 一般会計の支出総額が前年同期から2兆5147億円増加したことについて、財務省は主な増加要因として3つの費目を明示しています。

 最も増加額が大きかった項目は「医療保険給付諸費」で、当期の支出額は4兆4236億円となり、前年同期から8819億円増加しました。

 次いで増加額が大きかったのが「国債費」です。当期の支出額は6兆9948億円となり、前年同期に比べて5193億円増加し、歳出全体を押し上げる要因の一つとなりました。

 さらに、物価高対策に関連する「物価高騰対応地方創生推進費」が前年同期から4992億円増加したことも、財務省資料において歳出増加の主な要因として挙げられています。

 所管(省庁)別の支出済歳出額を見ると、当期で最も金額が大きかったのは総務省の13兆5245億円(前年同期12兆4840億円)でした。次いで厚生労働省が11兆2783億円(同10兆3229億円)、財務省が6兆9948億円(同6兆5012億円)、文部科学省が2兆2127億円(同1兆8593億円)、防衛省が1兆6853億円(同2兆661億円)となりました。前年同期比では、厚生労働省や財務省、総務省などで支出額が増加しています。

 なお、当期における一般会計の収納済歳入額は5兆3439億円となり、前年同期の10兆7116億円から5兆3677億円減少しました。歳入予算額(125兆4228億円)に対する収入割合は4.2%(前年同期9.2%)となっています。財務省は主な減少要因として、公債金(前年同期比3兆6126億円減)や雑収入(同1兆7686億円減)の減少を挙げています。

 歳入については、国税収納金整理資金から一般会計への組入未済額3兆990億円を加えると、当期末までの収納済額は8兆4429億円となります。この場合、歳入予算額に対する収入割合は6.7%(前年同期11.3%)となります。

 2026年度のスタートとなった第1四半期の一般会計歳出は39兆円台となり、財務省は前年同期からの増加要因として、医療保険給付諸費や国債費、物価高騰対応地方創生推進費の増加を挙げています。今後の各四半期において、これらの歳出費目がどのようなペースで執行されていくかが引き続き注視されます。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)