今回のニュースのポイント
国土交通省は2026年9月3日午前9時、台風第24号および前線による大雨の被害状況に関する第1報を公表しました。3日午前8時時点で、青森県管理の3河川で浸水が確認され、岩木川水系飯詰川では堤防の決壊が確認されました。在来線2事業者10路線で運転見合わせが発生しているほか、海上交通や物流にも影響が出ています。一方、台風24号が東シナ海へ進むとともに前線が南下・停滞するため、西日本や東日本でも前線が数日間停滞し、総雨量が多くなるおそれがあります。
本文
国土交通省は2026年9月3日午前9時、「令和8年台風第24号及び前線による大雨による被害状況等について(第1報)」を公表しました。本資料は速報値であり、数値等は今後変更される可能性があります。
現在確認されている河川被害として、国交省によると3日午前8時時点で、青森県が管理する3河川において浸水が確認されました。このうち岩木川水系飯詰川では堤防の決壊が確認されています。一方、国が管理する河川においては、現時点で河川の氾濫による被害情報は入っていません。
ダムに関しては3日午前7時時点で、2ダムが事前放流の基準に到達したものの、すでに水位が低下していたため事前放流を実施したダムはありませんでした。また、5ダムで洪水調節を実施し、うち2ダムで継続して運用されています。
砂防関係では、国土交通省のまとめによると3日午前8時時点で「レベル4土砂災害危険警報」が青森県と秋田県の2県20市町村に発表され、うち12市町村で継続しています。なお、2日午後7時時点のデータでは、土砂災害による具体的な被害情報は確認されていません。
交通やインフラへの影響も出ています。鉄道について3日午前7時45分時点では、線路などの施設被害自体は確認されていません。一方で運行状況としては、在来線の2事業者10路線で運転見合わせが発生しているほか、1事業者2路線で今後の運転見合わせが予定されています。新幹線については運転見合わせ等の予定はありません。
道路関係では3日午前7時時点で、高速道路や直轄国道などで被災や雨量超過による通行止めは発生していません。都道府県道等では青森県の1区間で倒木による通行止めが発生しました。なお、青森県では孤立が発生した箇所があったものの、国交省は現時点で孤立集落はないとしています。
このほか、2日午後9時時点で九州・沖縄発着便を中心に15事業者15航路の船舶が運休したほか、2日夜の段階で宅配便2事業者の一部地域での集配停止、4事業者での集配遅延など物流への影響も生じています。
今後の気象推移として気象庁の発表(3日午前6時現在)によると、台風24号は南大東島の南西海上を北北西に進んでおり、4日にかけて東シナ海に進んだ後、6日にかけて南下する見通しです。
同時に、北日本にある低気圧から伸びる前線が西日本や東日本を南下し、4日以降は本州南岸に停滞する見込みとなっています。北日本や東日本、西日本にかけて暖かく湿った空気が流れ込むため、各地で警報級の大雨となるおそれがあります。特に西日本や東日本においては前線が数日間停滞するため、総雨量が多くなるおそれがあり、熊本県では4日から5日にかけて警報級の大雨となる可能性があります。
国交省では、すでに被害が出ている地域も含め、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫への厳重な警戒と、強風・高波への注意を呼びかけています。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













