山間部などのテレビ視聴を支えてきた辺地共聴施設では、設備の老朽化に加え、組合員の減少や高齢化により運営・更新に困難が生じている地域もある。総務省は現地調査や技術的選択肢の整理を通じ、将来の安定したテレビ視聴環境の確保に向けた計画策定を支援する(画像はイメージ)
今回のニュースのポイント
総務省は2026年9月4日、山間部などのテレビ受信を支える辺地共聴施設などを対象に、将来の安定したテレビ視聴環境の確保に向けた計画策定を支援する現地調査(二次公募)を開始しました。設備の老朽化に加え、組合員の減少や高齢化によって運営・更新に困難が生じている地域を対象に、専門家による現地調査や技術的選択肢の整理を無償で支援します。公募期間は9月25日までです。
本文
総務省は2026年9月4日、「令和8年度 テレビ視聴環境の確保に向けた現地調査・計画策定支援(技術的支援)」の二次公募を開始しました。「辺地共聴施設」は、地域住民による自主共聴組合などが設置・維持管理してきたテレビ共同受信施設です。今回の事業では、将来の安定したテレビ視聴環境の確保に向け、市町村や共聴組合による計画策定を技術面から支援します。
現在、各地の辺地共聴施設では、設置から年月が経過したことによる設備の老朽化が進んでいるほか、組合員の減少や高齢化に伴い、施設の運営や更新に困難が生じている地域があります。さらに、市町村や共聴組合の側で技術的知見を持つ人材を十分確保することが難しい状況も背景にあります。
こうした課題に対応するため、本事業では総務省の委託を受けた専門家(支援事業者:PwCコンサルティング、日本CATV技術協会)が現地を訪問し、設備構成や老朽化状況、維持管理体制、地形や周辺環境を確認するほか、各戸でテレビを直接受信できるかの確認・測定や、周辺のケーブルテレビ等の有線放送サービスの提供状況を調査します。支援を受ける対象団体の費用負担はありません。
現地調査を踏まえ、対象団体が主体的に計画を策定できるよう、以下の4つの技術的選択肢を整理・比較検討します。
1. 辺地共聴施設の継続利用
2. 戸別世帯での直接受信
3. 施設の光化改修
4. 有線放送サービスへの移行
二次公募の対象は、市町村、地域の住民が設置・維持管理を行う「自主共聴組合」、および市町村と自主共聴組合の連携主体です。公募期間は9月4日から9月25日15時までとなり、10月中旬ごろに選定結果が通知される予定です。選定された団体に対しては、2026年10月から2027年2月ごろにかけて、原則5カ月程度を目途に現地調査や計画策定の技術的支援が実施されます。
辺地共聴施設では、設備の老朽化に加え、組合員の減少や高齢化が進み、運営や更新に困難が生じている地域があります。今回の支援では、地域の実情に応じた技術的選択肢を整理し、市町村や共聴組合が将来の安定したテレビ視聴環境の確保に向けた計画を主体的に策定できるよう支援します。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













