企業物価7.6%上昇、8月も高水準 前月比は0.2%下落、輸入物価は3.0%低下

2026年09月11日 08:57

日銀7

日本銀行の外観。日銀が発表した2026年8月の国内企業物価指数は、前年同月比7.6%上昇、前月比0.2%下落となった

今回のニュースのポイント

日本銀行が11日に発表した2026年8月の企業物価指数(速報、2020年平均=100)によると、国内企業物価指数は136.1となりました。前年同月比では7.6%上昇し、前月(7.7%上昇)から伸び率はわずかに縮小したものの、3カ月連続で7%台の高い伸びを記録しました。一方で前月比は0.2%下落し、前月の0.4%上昇からマイナスへ転じています。輸入物価指数も円ベースで前月比3.0%下落しました。

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 日本銀行が11日に発表した2026年8月の企業物価指数(速報、2020年平均=100)によると、企業間で取引されるモノの価格を示す国内企業物価指数は136.1となり、前年同月比で7.6%上昇しました。

 前年同月比の推移を追うと、1月(2.5%増)、2月(2.2%増)、3月(3.0%増)の2〜3%台から、4月(5.5%増)、5月(6.8%増)と上昇幅が拡大し、6月(7.4%増)、7月(7.7%増)、8月(7.6%増)と3カ月連続で7%台の推移が続いています。

 一方で、8月単月(前月比)の動きでは0.2%の下落となりました。前月比マイナスへ寄与した主な類別は、電力・都市ガス・水道(マイナス0.14ポイント)、農林水産物(マイナス0.12ポイント)、石油・石炭製品(マイナス0.12ポイント)です。具体的な品目では、都市ガス、事業用電力、精米、豚肉、B重油・C重油、ジェット燃料油などの低下が挙げられます。これに対し、非鉄金属(プラス0.10ポイント)、飲食料品(プラス0.04ポイント)、プラスチック製品(プラス0.04ポイント)などはプラス寄与となりました。

 主要類別の前年同月比を整理すると、飲食料品が4.3%上昇、化学製品が13.9%上昇、石油・石炭製品が14.7%上昇、プラスチック製品が11.2%上昇、非鉄金属が43.3%上昇、情報通信機器が19.5%上昇、電力・都市ガス・水道が8.0%上昇となりました。品目や類別によって上昇の度合いに差が生じています。

 海外との取引価格を示す貿易物価指数を見ると、輸出物価指数は円ベースで前月比0.7%下落(前年同月比17.9%上昇)、契約通貨ベースで前月比0.6%上昇(同11.1%上昇)となりました。

 輸入物価指数は円ベースで前月比3.0%下落(前年同月比24.8%上昇)、契約通貨ベースで前月比1.0%下落(同16.7%上昇)となりました。参考値である為替相場(ドル/円)の移動平均は、前月比で2.4%の円高・ドル安方向へ動いています。

 輸入物価を契約通貨ベースで類別ごとに見ると、石油・石炭・天然ガスが前月比3.7%下落(主な下落品目は原油、ナフサ、液化石油ガス)となり、同類別の円ベースでは前月比6.1%下落となりました。ただし、石油・石炭・天然ガスの前年同月比は円ベースで42.2%上昇となっており、単月での低下と前年比での高い伸びが平行しています。

 8月の国内企業物価は、前月比では0.2%下落したものの、前年同月比では7.6%上昇し、3カ月連続で7%台の高い伸びとなりました。輸入物価も前月比では円ベースで3.0%下落した一方、前年同月比では24.8%上昇しています。前月からの価格低下と前年からの大幅上昇という2つの動向が同時に確認される形となりました。次回9月分の数値は10月13日に公表される予定です。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)