MetaのAI、買い物の決済まで代行 Stripe「Link」と連携、米国で提供

2026年09月15日 18:07

メタ

AIエージェントが商品の探索や比較、購入手続きを進め、決済前にユーザーが内容を確認・承認する流れを表現したイメージ。Metaの「Muse」はStripeの「Link」と連携し、米国でAIが商品探索から購入手続き、決済までを支援する仕組みを提供する。(画像はイメージ)

今回のニュースのポイント

Stripe(ストライプ)の日本法人は9月15日、Metaの新しいパーソナルAIエージェント「Muse(ミューズ)」と自社の決済サービス「Link(リンク)」の連携について国内向けに発表しました。Stripe本体およびMetaは同連携を米国時間9月8日に公表しています。米国のユーザーはMuseを通じて商品の検索や比較だけでなく、ブラウザ操作やフォーム入力を含む購入手続きまで代行させることが可能になります。ただし購入前にはユーザーの承認を求める設計としており、人間に代わってAIエージェントが決済を行う環境整備が進んでいます。

本文
 Stripeの日本法人は2026年9月15日、Metaが新たに発表したパーソナルAIエージェント「Muse」における決済機能として、同社のワンクリック決済サービス「Link」が採用されたと国内向けに発表しました(Stripe本体およびMetaによる連携の公表は米国時間9月8日)。

 今回の連携により、米国のユーザーはMuseに対し、希望する商品の検索や比較、購入手続きの代行を指示できるようになります。Museはブラウザの起動や決済フォームの入力、手続き作業などをバックグラウンドで継続して実行する能力を備えています。

 ただし、AIが勝手に決済を完了させるわけではありません。Metaによると、商品の購入やメール送信など重要な操作の前にはMuseが本人に確認し、承認が必要になった際にはユーザーへ通知する設計となっています。提示された内容をユーザーが承認することで、初めてLinkを通じた決済が実行されます。

 決済ネットワークの互換性とセキュリティも担保されています。Linkは100万社以上の企業に導入されており、Linkに対応する企業では利用者がLinkに登録済みの決済手段をMuse経由でそのまま利用できます。さらにLinkを導入していない企業であっても、Linkが承認済みの取引時のみ利用できる「単回使用のバーチャルカード(使い捨てカード番号)」を即座に発行する仕組みを備えています。これにより、実際のカード情報をMuseから隠した状態で購入できるとMetaは説明しています。

 Stripeは2026年3月、ブロックチェーン開発のTempoと共同で、AIエージェントなどによる取引を想定したオープン標準「Machine Payments Protocol(MPP)」を発表するなど、AI主導の経済圏に向けた決済インフラの構築を加速させています。

 なお、Museは現在、米国においてiOS、Android、Web(muse.ai)向けに提供が開始されており、日本での提供開始時期については現時点で未定です。商品探索から決済手続きまでをAIがサポートする新たなコマース体験が、今後の購買行動にどのような影響を与えるかが注目されます。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)