米Eli Lillyはテキサス州ヒューストンで、65億ドルを投じる医薬品製造拠点の建設に着手。経口GLP-1薬「Foundayo」をはじめ、低分子医薬品やオリゴヌクレオチドなどに向けた原薬(API)を米国内で製造する計画で、施設稼働後は600人超の雇用を見込む。(画像はイメージ)
今回のニュースのポイント
米製薬大手Eli Lilly and Company(イーライリリー)は9月21日、テキサス州ヒューストンで投資額65億ドル(約1兆200億円)規模となる新医薬品製造拠点の起工式を行い、建設に着手したと発表しました。新拠点では、同社初の合成経口GLP-1受容体作動薬「Foundayo(オルフォーグリプロン)」をはじめ、低分子医薬品やオリゴヌクレオチドなどの先端治療薬に向けた原薬(API)を米国内で製造します。施設完成後はエンジニアや科学者など600人超の雇用を創出するほか、建設段階では4,000人の雇用が見込まれています。
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米製薬大手のEli Lilly and Company(イーライリリー)は9月21日、テキサス州ヒューストンにおいて、総額65億ドルを投じる新医薬品製造拠点の起工式を開催し、工場の建設に着手したと発表しました。本事業は計画発表の段階から、建設に向けた着工段階へ移りました。Lillyは同拠点について、原薬(API)の米国内生産を通じて国内供給網を強化する位置づけを示しています。
今回のヒューストン工場は、Lillyが2020年以降に発表した10カ所の米国内製造拠点のうち、原薬を生産する拠点としては5カ所目に位置づけられます。生産対象の柱となるのが、1日1回服用の非ペプチド型経口GLP-1受容体作動薬である「Foundayo(一般名:orforglipron)」の原薬です。Foundayoは、米国で肥満症成人や体重に関連する健康問題を抱える一部の過体重成人の体重管理を目的として承認を取得済みで、現在40カ国超で規制当局による審査が進められています。同社は2027年に向けた本格的な世界展開を目指しています。
新工場は特定薬の専用施設にとどまらず、幅広い製品群の原薬製造を担います。Foundayoのほか、その他の低分子医薬品や、特定のタンパク質産生を遺伝子レベルで抑え込む「オリゴヌクレオチド」といった先端治療薬の原薬生産が行われる予定です。また、施設内には機械学習やAI、デジタル統合システム、高度データ分析といった技術を導入し、デジタル自動化も施設全体に組み込み、製造業務の効率化や確実な実行に活用する方針です。
地域経済および雇用面でも大規模な体制が構築されます。Lillyは施設稼働後、エンジニア、科学者、製造担当オペレーター、ラボ技術者など600人超の高賃金雇用を創出する見通しを示しています。さらに、工場の建設および立ち上げ段階において4,000人の建設雇用が見込まれています。併せて同社は、地域での技術人材育成に向けてサン・ジャシント・カレッジ(San Jacinto College)との連携支援に1,250万ドルを提供するほか、同大学財団に対して別途250万ドルの慈善寄付を実施する計画です。
今回の65億ドルの着工は、Lillyが進める総額500億ドル規模の米国内製造能力拡大の枠組みに含まれる投資事業です。65億ドルの設備投資、原薬の米国内生産、600人超の製造・研究人材、そして次世代医薬品の生産能力整備という軸を中心に、国内生産基盤の拡充が進められています。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













