HPS、米国に変圧器製造拠点 年間2.5億カナダドルの製造能力追加へ

2026年09月23日 18:34

データセンターのサーバー回廊

Hammond Power Solutions(HPS)は米テキサス州フォートワースに変圧器製造拠点を確保し、2027年第4四半期から段階的に生産を開始する予定。データセンター、電化、電力インフラ関連の需要増を背景に、初期段階で年間約2億5000万カナダドルの製造能力追加を見込む。(画像はイメージ)

今回のニュースのポイント

カナダの変圧器製造大手ハンモンド・パワー・ソリューションズ(HPS)は9月22日、米テキサス州フォートワースに新たな製造拠点を確保するため長期賃貸契約を締結したと発表しました。米国の顧客向けに大型の標準変圧器およびカスタム仕様変圧器を生産し、2027年第4四半期(10~12月期)から順次生産を開始する予定です。設備導入等に約5000万カナダドルを投資する計画で、初期段階の稼働後には年間約2億5000万カナダドル規模の製造能力を追加する見込みです。

本文
 カナダの乾式変圧器大手ハンモンド・パワー・ソリューションズ(Hammond Power Solutions、HPS)は9月22日、米国における供給体制を強化するため、米テキサス州フォートワースの製造施設に関する長期賃貸契約を締結したと発表しました。本拠点では大型の標準変圧器および顧客の仕様に応じたカスタム設計変圧器を製造し、主要顧客との距離を縮め、一部製品の配送距離短縮や顧客対応力の向上を図る狙いです。

 生産活動は2027年第4四半期から段階的に開始される予定です。HPSは初期の設備導入と立ち上げ費用として約5000万カナダドル(CAD)を投資する計画で、手元資金および既存の信用枠を活用します。本施設では、初期生産段階の開始後、年間約2億5000万カナダドル相当の製造能力が追加される見込みです。さらに同社は、市場需要の動向や将来の追加投資を前提条件として、将来的には同拠点全体で年間約4億カナダドル規模まで製造能力を拡張できる可能性があるとしています。

 製造能力増強の背景についてHPSは、変圧器需要が増加しており、特にデータセンター、電化、電力インフラに関連する大型プロジェクトからの需要が伸びていると説明しています。

 同社が7月30日に公表した2026年第2四半期決算資料によると、同期の売上高は3億2500万カナダドル(前年同期比44.7%増)、受注残高は前年同期比96.9%増となりました。HPSはこれまでカナダやメキシコの既存拠点での効率化を進めてきましたが、米国内に直接的な製造能力を確保することで、北米で拡大する電力設備需要に柔軟に対応する体制を整えます。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)