今回のニュースのポイント
三菱ガス化学、国華産業、阪神内燃機工業の3社は9月25日、メタノール専焼主機関を搭載したケミカルタンカー「国隆丸」が竣工し、初回のメタノールバンカリング(燃料供給)を実施したと発表しました。総トン数498トン、載貨重量1,223トンで、国華産業が発注し興亜産業が建造、阪神内燃機工業が製造したメタノール専焼主機関を搭載しています。国華産業にとってメタノール専焼船の導入は初めてです。自らがメタノールを燃料として運航するだけでなく、国内のメタノール輸送や将来の燃料供給船としての役割も期待されており、内航海運におけるCO2排出削減に向けた具体的な取り組みとなります。
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三菱ガス化学、国華産業、阪神内燃機工業の3社は9月25日、国華産業が発注したケミカルタンカー「国隆丸」が興亜産業で竣工し、同船への初回メタノールバンカリング(燃料供給)を実施したと発表しました。2026年9月24日に木江港で行われた初回バンカリングでは、三菱ガス化学の新潟工場で生産された国産のバイオメタノールも一部供給されました。このバイオメタノールは、マスバランス方式によりバイオマス特性が割り当てられたものであり、国隆丸の運航燃料として使用されます。
今回竣工した国隆丸は総トン数498トン、載貨重量1,223トンで、阪神内燃機工業が製造したメタノール専焼主機関「LA28MRG」を搭載しています。本船は三菱ガス化学が傭船し、国内のメタノール輸送を主軸としながら、将来的には他船へのメタノール燃料供給船としての役割も担う予定となっています。国華産業にとってメタノール専焼船の導入は今回が初となります。
海運分野における環境対応において、メタノールは常温・常圧の液体として扱えるため運用面で導入しやすく、既存インフラとの親和性が高い燃料とされています。従来の重油燃料と比較して硫黄酸化物(SOx)、粒子状物質(PM)、窒素酸化物(NOx)の排出削減に寄与します。こうした特徴から、本船の建造事業は環境省と国土交通省が連携して公募した「令和6年度海事分野における脱炭素化促進事業」に採択されています。メタノール燃料の使用により、従来の重油を燃料とする船舶を比較対象とした場合、約17.5%のCO2排出削減が見込まれています。
国土交通省は内航海運由来のCO2排出量について、2013年度比で2030年度までに約17%、2040年度までに約36%削減する目標を定めています。国隆丸の竣工と初回燃料供給の実現は、内航海運のCO2排出削減に向けた燃料転換が、実際の船舶導入と運航燃料の供給まで進んだ事例といえます。
新燃料の普及には、対応する船舶の開発・建造だけでなく、港湾で安全に燃料を補給する仕組みが不可欠です。メタノールを「運び」「使う」船が実際に竣工し、今後は「供給する」役割も担う計画です。船舶の導入と燃料供給の双方から、内航海運でメタノールを実際に利用する段階へ進んだ事例となります。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













