Meridian、NZ水力発電に最大5.1億NZドル 全7基更新、設備容量14%増

2026年10月01日 12:09

水力発電所イメージ

Meridian EnergyはニュージーランドのWaitaki水力発電所で、最大5.1億NZドルを投じるリパワリングを計画。全7基のタービン・発電機などを更新し、設備容量を105MWから120MWへ引き上げる(画像はイメージ)

今回のニュースのポイント

ニュージーランド電力大手のMeridian Energy(メリディアン・エナジー)は9月29日、Waitaki(ワイタキ)水力発電所の大規模更新(リパワリング)計画を発表しました。今後約10年間で4億4000万〜5億1000万ニュージーランドドル(NZドル)を投じ、7基すべてのタービンと発電機、および取水関連のゲート21基などを更新します。この更新により、同発電所の設備容量は現在の105MWから120MWへ15MW(約14.3%)引き上げられる見通しです。

本文
 ニュージーランドの再生可能エネルギー大手Meridian Energyは9月29日、ニュージーランド証券取引所(NZX)への開示を通じて、Waitaki水力発電所の大規模設備更新事業「リパワリング・プロジェクト」を実施すると発表しました。1935年に発電を開始した既存の水力発電設備を刷新し、今後の長期運用と発電能力の増強を図る大型投資となります。

 同社が見込む総投資額は4億4000万〜5億1000万NZドル(約400億〜460億円)に上り、今後約10年間をかけて工事を進め、2036年の全体完了を予定しています。今回の投資の会計区分についてMeridian Energyは、総投資額のうち約85%を既存設備の大規模更新(repowering capex)、残り約15%を能力増強に伴う成長投資(growth capex)として分類する方針を示しています。

 具体的な更新対象は主要な発電設備や関連設備に及びます。7基存在するタービンと発電機をすべて交換するほか、関連する付帯設備や水量を制御する21基のヘッドゲート(取水ゲート)およびその駆動システムを更新します。主要機器の供給・設置では、タービンと発電機をVoith Hydro、ヘッドゲートおよび関連工事を現地企業のGentec Solutionsが担当します。工事期間中も発電所自体の運転は継続され、発電への影響を最小限に抑えるようユニットごとに計画的な停止・交換が行われます。同社はリパワリング後の発電所全体について、現時点で50年の想定耐用年数を見込んでいます。

 本プロジェクトの大きな特徴は、老朽化対策にとどまらず供給能力自体を引き上げる点にあります。すべての設備更新が完了した際、同発電所の設備容量は現在の105MW(メガワット)から120MWへ増大します。増加幅は15MWであり、設備容量ベースで約14.3%の拡張となります。なお、105MWから120MWへの増加は設備容量の拡大を示すもので、年間発電量が同じ比率で増加することを意味するものではありません。

 Meridian Energyは今回の設備更新について、Waitaki水力発電所がニュージーランドの電力システムにおいて将来にわたり引き続き重要な役割を果たせるようにするための施策であると説明しています。今回のリパワリングでは、1935年に発電を開始した既存発電所の設備を更新するとともに、設備容量を105MWから120MWへ引き上げます。Meridian Energyは、リパワリング後の発電所について現時点で50年の想定耐用年数を見込んでいます。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)