電気代割引で58.1%が使用時間を変更 洗濯・調理も昼間へ、約1.2万人調査

2026年10月19日 14:29

家の中イメージ

家庭のキッチンとリビング。TGオクトパスエナジーの割引プログラム参加者調査では、回答者11,768件のうち58.1%が電気の使用時間を変更したと回答。冷房や調理、洗濯など、家電を使う時間帯を工夫する行動がみられた。(写真は資料画像)

今回のニュースのポイント

TGオクトパスエナジーが公表したプログラム参加者調査(有効回答11,768件)によると、昼の割引時間帯に合わせて58.1%が電気の使用時間を変更したと回答しました。時間変更者(6,841人)のうち、「洗濯機・乾燥機」は24.8%、「家事・調理家電」は15.4%で、洗濯・調理・掃除のいずれかの家事家電の使用時間を変更した人は35.1%でした。電気代を我慢するだけでなく使う時間を工夫する「時間シフト」の傾向が示されています。

本文
 電気料金の負担を抑える方法として、使用量を減らすだけでなく、割引のある時間帯に電気を使う「時間シフト」が選択肢の一つとなっています。TGオクトパスエナジー株式会社が10月15日に公表した「夏のハッピーアワー2026」の参加者調査では、回答者の58.1%が割引時間帯に合わせて電気の使用時間を変更したと答えました。

 同社が実施した「夏のハッピーアワー2026」は、2026年7月16日から9月16日までの期間、毎日11時から13時の対象時間帯における使用電力量に対し、1kWh当たり8円を割り引くプログラムです。今回の調査はプログラム参加者を対象に2026年9月17日から27日にインターネット上で実施され、11,768件(重複回答を除いた有効回答)が集計されました。プログラム参加者を母数とした調査であり、一般家庭全体を代表するデータではない点に留意が必要です。

 調査結果によると、割引時間帯に合わせて「電気を使う時間を変えた」と答えた人は58.1%に上りました。時間変更を行った回答者(6,841人)を対象に、どの家電の使用時間を変えたか(複数回答)を尋ねたところ、「エアコン・扇風機」が73.8%で最多となったほか、「洗濯機・乾燥機」が24.8%、「家事・調理家電」が15.4%、「掃除家電」が7.7%となりました。これら洗濯・調理・掃除のいずれかの家事家電の使用時間を変更した人は、時間変更者の35.1%(重複を除く集計)を占めています。

 電気を使う時間帯の変更は、日頃の電気代への関心度によっても差がみられました。平常時から「電気代を気にしていた」層では61.6%が時間を変更したのに対し、「気にしていなかった」層でも32.7%が時間を変えたと回答しました。電気代を普段から気にしていなかった層でも約3人に1人が使用時間を変更したことから、割引時間帯に合わせた行動は、電気代への関心度が異なる参加者にもみられたことが分かります。

 プログラムに対する満足度についても行動変化との関連が示されています。使用時間を「かなり変えた」「大きく変えた」層の満足度は81.2%となった一方、使用時間を「変えなかった」層の満足度は56.5%にとどまりました。また、参加理由として「我慢する節電に限界を感じた」を選んだ層のうち、51.5%が「エアコンをためらわず使えるようになった」と回答しており、冷房利用の心理的負担の軽減にも言及されています。

 今回の調査からは、電気料金の時間帯別割引プログラムに参加した利用者の間で、電気の使用時間や家事のタイミングを変更する行動がみられたことが分かります。消費者が使用時間帯を工夫する「時間シフト」は、家計負担の軽減と生活の快適性を両立させる選択肢となり得ます。ただし、本結果は自己申告に基づく意識調査であり、実際の電気代削減額や電力需要の平準化効果、一般家庭全般への適用可能性については、今後の継続的なデータ検証が求められます。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)