今回のニュースのポイント
イビデン(4062)は2026年10月29日、AIサーバー向けを中心とするCPU向け高機能ICパッケージ基板の生産能力増強に向け、約1,510億円の設備投資を決議したと発表しました。新設備は河間事業場(Cell6)を中心に2029年度から順次稼働する計画です。あわせて発表した2027年3月期中間連結決算は、電子事業の営業利益が前年同期比96.7%増と牽引し、全体の営業利益が同84.6%増の601億円と大幅増益を達成しました。通期連結営業利益予想も1,330億円へと上方修正し、中間配当の増額も発表しました。
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ICパッケージ基板大手のイビデン(4062)は2026年10月29日、取締役会において、AIサーバー向けを中心とした高機能ICパッケージ基板の生産能力増強を図るため、約1,510億円の設備投資を実施することを決議したと発表しました。投資先は河間事業場工場棟(Cell6、岐阜県大垣市)およびその他海外工場で、2029年度から順次稼働し量産を開始する計画です。AIが学習型から推論型、さらに自律的に動作するエージェントAIへと進化するなかで需要増加が見込まれる、CPU向け高機能ICパッケージ基板の生産体制を大幅に強化します。なお、本投資による当期業績への影響は軽微としています。
同日発表された2027年3月期第2四半期累計(中間期、2026年4~9月、日本基準・連結)決算は、大幅な増収増益となりました。売上高は前年同期比34.3%増の2,625億円(2,625億4,600万円)、営業利益は同84.6%増の601億円(601億1,600万円)、経常利益は同88.9%増の610億円(610億900万円)、親会社株主に帰属する中間純利益は同74.8%増の385億円(385億7,400万円)を計上しました。売上高営業利益率は前年同期の約16.7%から約22.9%へ約6.2ポイント改善しました。
業績を牽引したのは主力の電子事業です。同事業の売上高は前年同期比52.0%増の1,725億円(1,725億4,000万円)、営業利益は同96.7%増の500億円(500億2,800万円)とほぼ倍増しました。同事業の営業利益率は前年同期の22.4%から29.0%へと大きく向上し、電子事業の営業利益増加額(約246億円)は連結営業利益増加額(約275億円)の約9割に相当します。生成AI用サーバー向けおよび汎用サーバー向けの高機能基板需要が堅調だったことに加え、前年度に量産稼働を開始した大野工場の生産安定、高付加価値品の構成改善、円安基調が収益を大きく押し上げました。
中間期の好業績と堅調な需要環境を踏まえ、同社は2027年3月期の通期連結業績予想を上方修正しました。売上高予想は従来予想の5,500億円から5,650億円(前期比35.8%増)へ150億円(2.7%)引き上げ、営業利益予想は従来の1,270億円から1,330億円(前期比114.4%増)へ60億円(4.7%)引き上げました。経常利益予想は1,345億円(前期比121.1%増)、親会社株主帰属当期純利益予想は890億円(同39.7%増)へとそれぞれ増額しました。AIサーバー向けや汎用サーバー向けに加え、スイッチIC向け製品の需要拡大を見込んでいます。
株主還元についても増額を発表しました。2026年9月30日を基準日とする中間配当は、株式分割(2026年1月および10月の各1株につき2株の分割)調整後の基準で従来予想の7円50銭から2円50銭増額し、1株当たり10円に決定しました。期末配当予想の10円と合わせた年間配当予想は20円(前期実績比5円増配)となります。2026年9月末の自己資本比率は53.5%(前期末比3.8ポイント低下)となりました。同社の設備投資額は当中間期に434億円で、2027年3月期通期では2,100億円(うち電子部門2,000億円)を見込んでいます。今回決議した約1,510億円の新規設備投資は、2029年度から順次稼働する計画であり、当期の業績への影響は軽微としています。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













