ボローニャのファッションブランドの新展開

2013年06月24日 19:53

 筆者の友人がボローニャに移住したのは昨年のことだ。ヨーロッパ最古の大学があり、美食の都として知られ、マセラティやドゥカティの発祥の地でもある。そしてもちろんファッションの街である。

 伊藤忠商事<8001>と東レ・ディプロモードは、ミラノ・コレクション・ブランド『レ・コパン(Les Copains)』を展開するイタリアBVMのディフュージョンラインである『ブルー レ・コパン(Blue Les Copains)』を2014年春夏物より全国主要小売店向けに販売を開始する。同ブランドは伊藤忠商事がBVMと日本における独占輸入販売契約を締結し、東レ・ディプロモードが総発売元となる。

 イタリア・ボローニャで創業されたニットブランド、レ・コパンのディフュージョンラインは、1980年代にスタートしたスポーツウェアラインを基に、97−98年秋冬に『レ・コパン ブルー(Les Copains Blue)』レーベルとして独立した。2014年春夏物より、ブランド名を『ブルー レ・コパン(Blue Les Copains)』と変更、ロゴも一新し、引き続きBlueレーベルとしてのコレクションを展開する。同ブランドは、レ・コパンが創り上げたデザイン力、技術力を基に、ビジネスからバカンスまでのあらゆるシーンにおいて、女性を常に美しく見せるコンテンポラリーでカジュアルなコレクションを展開するとしている。ターゲット層は、都会的、国際的、現代的な女性、常に新しいものに興味を感じる女性、また、テイストだけでなく上質な質感、着心地、価格にもこだわりを持っている女性とのこと。顧客年齢層は20代から50代、中心購買層は30代後半から40代の女性を想定しており、中心価格はメインアイテムであるニット、ドレス及びジャケットで6万円~9万円となっている。

 因みに、ブランド名は、シルヴィ・バルタンら人気歌手が出演したフランスのラジオ番組「サリュ・レ・コパン」から取られたという。イタリアのブランドネームがフランスのラジオ番組が由来というのは、ある意味においてイタリアのフランスに対する持つコンプレックスであるとも考えることが可能で興味深い。(編集担当:久保田雄城)